未来デザインカンパニー ロゴ未来デザインカンパニー持続型経営コンサルティング
ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第160話 グリーは、まだ負けてはいない!

2017年10月14日 執筆:渡邉ひとし

今日のテーマは『先手先手を打つ』です。

テレビゲームが懐かしい

時間の合間を縫ってプレイステーション4の「ドラゴンクエストⅩ」を楽しんでいますが週に2〜3回のプレイではなかなかエンディングまではたどり着きません。

まぁ、昔ほどのゲーム熱もそれほどはありませんからやっと大人的なゲームプレイになってきたのかもしれません。

それにしても我ながらゲーム歴の長さに苦笑しますが1983年の<任天堂>から発売された家庭用ゲーム機「ファミコン」。

わずか「8ビットCPU」のファミリーコンピューターからテレビゲームの歴史を積み重ねてきましたからもうすでに「34年」にもなるわけです。

グリーは負け組で終わるのか?

テレビゲームを個人的な体験から振り返ると

  • セガのマークⅢ
  • シャープのツインファミコン
  • NECのPCエンジン
  • セガのメガドライブ
  • SNKのネオジオ
  • 松下電器産業の3DO
  • バンダイのプレイディア
  • セガのセガサターン

などのゲーム機器が次々と発売されましたがそれらには手を出さず<任天堂>の次世代機種である「スーパーファミコン」を購入して楽しんでいました。

ところが1994年に<ソニー>から発売された「プレイステーション」が気になり

  • <任天堂>の次世代機種
  • <松下電器産業>の3DO
  • <セガ>のセガサターンと見比べながら

当時は、真剣に選択に悩んだことを思い出します。

結果として「プレイステーション」を購入。

その後は2000年の「プレイステーション2」2006年の「プレイステーション3」そして2014年に発売されましたが今までのように発売時に購入せず2016年冬に購入したのが「プレイステーション4」。

ただしスマホゲームはiPadで待ち時間などで楽しんでいました。

それにしてもガラケーゲームで一世を風靡した<グリー>と<DeNA>は最近ではあまり騒がれなくなりましたね。

<グリー>の営業利益を見ると2012年決算の827億円が2017年決算の79億円と当時の10%以下になっています。

直近の5年間をみても毎年利益額が下がっています。

2013年には未成年利用者の月額上限金額より多く課金していた問題がありました。

今年7月にもガラケーゲームで景品表示法違反などがありましたがしかしこれが原因で毎年度の利益額が下がっているわけではありません。

ガラケー向けゲームからスマホ向けゲームの提供へいち早く転換できなかったことが最初のつまずきと言えます。

家庭用ゲーム機を除くゲームはパソコンからガラケーへガラケーからスマホへとゲーム市場が移り変わりました。

その変化の予兆を感じて「次の手」を準備すべきですがそのタイミングが遅れたことでここまでの凋落になったのです。

もちろん創業者であり会長兼社長の田中良和氏がそのまま何も手を打たないはずはなくひとつとしては「海外のゲーム開発」の撤退です。

携帯向けゲームが盛況なときにアメリカでのゲーム開発に着手しましたがコスト拡大のため撤退することにしました。

ふたつ目は「スマホ向けゲーム」へのシフトです。

ガラケーの開発スタッフをスマホの開発にシフトさせました。

そして国内で開発したゲームを海外で配信するビジネスモデルに転換させました。

みっつ目は「仮想現実」の事業の強化です。

2016年は「VR(注1)元年」と呼ばれていますが2020年までに市場規模が12兆円まで成長する試算もありこれから大きな市場に成長する可能性が高いのです。

そのため2016年4月にアメリカで『GVR Fund』という仮想現実(VR)に特化したファンドも設立しました。

よっつ目は「動画関連」の事業の強化です。

今年2月に動画のベンチャー企業である「3ミニッツ」を買収しました。

これはTwitterなどのSNSでテキスト(文字)発信から写真ばえする画像発信に変わりはじめさらにこれからは動画発信に移り変わるという予測からネット動画のライブ配信などにいち早く対応させる考えです。

つまり<グリー>の会長兼社長である田中良和氏の事業構想はゲームサービスの分野は「仮想現実(VR)」で提供しネットサービスの分野は「動画」で提供することになります。

すでに先月の9月には<宇宙航空研究開発機構>と連携する覚書を結び仮想現実(VR)の体験ができる「世界一の雨降り体験VR」を開発。

昨日の13日金曜日まで東京ビッグサイトで開催された「Japan VR Summit 3」で展示されていました。

このような「先手先手の対策」こそが生き残るための唯一の道なのです。

企業は経営継続のために『選択と集中』をしますが「何を選択するか」で将来の結果がおおきく変わります。

*注1=仮想現実(VR= virtual reality)感覚を刺激することで現実のように知覚させる技術。

このことから何を学べるでしょうか?

業績の良い会社は……自社の持つ能力に満足してしまうことがある。

しかし社会などの環境変化はつねに起きているため満足した段階で変化への対応が遅れ始める。

つねに環境の変化に対して敏感に対応できるよう「先手先手を打つ」心構えが肝要である。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

経営戦略・組織変革・AI活用を、実務と心理の両面から支援しています。中小企業の経営者の方には、訪問またはオンラインで、ご相談をお受けしています(初回は無料)。

✉ ひとことで相談する 私たちについて

無料メルマガ|平日毎日

渡邉ひとしのBusiness view

経営戦略・AI活用・組織変革・ミドルシニアの智慧・事業家の判断軸。平日、毎朝、1本ずつお届けします。配信は、いつでも停止できます。

無料で登録する →
✉ ひとことで相談する