第163話のテーマは『モノからコトへの変化』です。
「成長戦略」とは何ですか?
毎日、企業のビジネスモデルをブログで書いていますが「成長する企業」と「停滞している企業」と「衰退していく企業」にはやはり明確な違いがあることがわかると思いますがいかがでしょうか?
ひとつの企業を取り上げたとしても早ければ……1年後ぐらいにはそれまでのビジネスモデルを書き換えていることがあります。
また、そのような企業は「成長する企業」と言えるでしょう。
安倍内閣に対して「成長戦略が示せない」とマスコミなどで報道されますがいったい『成長戦略』とはどのようなものなのでしょうか?
『成長戦略』とは……『これからの時代に通用するビジネスモデル』このように考えています。
<パナソニック>のビジネスモデル
今月の10月2日に<パナソニック>は<パナホーム>を完全子会社化しました。
そこには明確な『成長戦略』が存在していました。
これまでの<パナホーム>の事業領域は「住宅メーカー」でした。
<パナソニック>の事業領域は「家電メーカー」です。
「家電メーカー」が「住宅メーカー」を子会社にしてあなたが経営者であれば……これから、どのような『成長戦略』を目指しますか?
<パナソニック>の津賀一宏社長が構想している『成長戦略』は「新しい住環境サービスの提案」です。
<パナホーム>の住宅に<パナソニック>の照明や空調や得意分野である「白物家電(冷蔵庫など)」や「黒物家電(オーディオなど)」などの技術を組み合わせたあらたな住環境サービスを提案していこうという事業戦略です。
今年7月には新しい住環境サービスの開発プロジェクトである「HomeX」をアメリカのシリコンバレーに発足させました。
この先頭に立つのはドイツのIT大手である<SAP>の日本法人バイスプレジデントを務めた39歳の馬場渉氏です。
現在の役職は<パナソニック>のビジネスイノベーション本部副本部長兼パナソニックノースアメリカ副社長。
<パナソニック>に入社して4ヶ月で事業部の縦割り(タテパナ)を横割り(ヨコパナ)にする改革を提案したという実績をもっています。
<パナソニック>は今年2月に寝具メーカーの<西川産業>と「快眠」をキーワードにした「睡眠関連事業」の共同開発をスタートさせました。
今年7月には<伊藤忠都市開発>の賃貸マンションに<パナソニック>の「快眠システム」を導入することが決まりこれから本格的に展開する計画です。
海外展開に目を移すと……タイのバンコクに住宅設備を展示するショールームを開設しました。
マレーシアとインドネシアにもショールームを開設していて来年はベトナムにショールームを開設する予定です。
アラブ首長国連邦(ドバイ)やインド(デリー)や中国では今年度中に現地企業と組んでモデルハウスを開設する予定で今後の成長がおおいに期待できるアジアの全域に展開する計画です。
<パナソニック>は来年3月に「創業100周年」を迎えます。
その記念事業としてスマホで操作できる洗濯機など「IoT」を活用した13種類のあたらしい家電製品を今年9月から順次発売していきます。
来年には、第2弾としての「IoT」家電製品も発売予定です。
これら「IoT」や「AI」の技術を活用した家電製品と<パナホーム>の住宅造りを一体化させたシステムを来年から販売していくことが<パナソニック>の住宅分野を担当する社内カンパニーエコソリューションズ社の『成長戦略』なのです。
つまり「家電製品の単品売り」の『モノ売り』から「快適な住空間の提供」という『コト売り』に転換する戦略です。
来年には100周年を迎える<パナソニック>にとって家電メーカーとしての企業の存在意義をどうしていくのか?
「これからの100年」に向けて『企業のあり方』が問われています。
このことから何を学べるでしょうか?
いままでの企業は……良い商品を作ることに専念することで「モノ」が売れていた。
これからの企業は……お客様に感動していただくための「コト(体験)」の提供になる。
ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である*注1 仮想現実:(VR= virtual reality)感覚を刺激することで現実のように知覚させる技術。
*注2 ストックオプション:「株式購入権」あらかじめ決められた価格で


