第165話のテーマは『明日に向かって進化する』です。
携帯電話の通信キャリアを変えていた
前職の広告業のときには3つの通信キャリア(事業者)を担当させていただきました。
それは
- NTTドコモ
- KDDI(au)
- ソフトバンクの3社でした。
もちろんそれぞれ各社が競合になるため同時期に2社以上の仕事をしたことはありませんがそれぞれの会社の特徴が仕事の進め方にも現れていました。
そして個人の携帯電話のキャリアを担当する仕事の通信キャリアになにげなく合わせていました。
つまり<KDDI(au)>の携帯電話から<NTTドコモ>の携帯電話へそして<ソフトバンク>の携帯電話へといった具合に変えていきました。
<KDDI>のビジネスモデル
最初の携帯電話のキャリアは<KDDI(au)>でした。
<KDDI>は現在使われている社名を見るとわかるように
- 国際電信電話(KDD)
- 第二電電(DDI)
- 日本移動通信(IDO)
の3社が2000年10月に合併して設立された会社です。
<国際電信電話(KDD)>は<電電公社>から分離した会社でその意味においては<NTT>とは兄弟会社になります。
<第二電電(DDI)>は<京セラ>の創業者である稲盛和夫氏が1984年に設立した会社です。
<日本移動通信(IDO)>は<道路施設協会>と<トヨタ自動車>が設立した<日本高速通信>と<トヨタ自動車><東京電力><中部電力>が中心となって設立した会社です。
そういった経緯もあって昨年は<KDDI>が<トヨタ自動車>の株式を500億円ほど取得しています。
しかしそれよりも注目したい点は本業である通信事業分野以外への企業進出です。
◉クレジットカードサービスの分野「au WALLET」カード発行◉銀行業の分野<三菱東京UFJ銀行>と組んだ「じぶん銀行」◉保険サービスの分野<ライフネット生命保険>と資本提携◉電気事業の分野「auでんき」電力自由化◉ネット通販事業の分野<DeNA>から通販事業を取得などなど。
なぜ?
これほどまでに本業以外の分野に進出するのかと言えば……通信事業分野での収入が頭打ち状態になっているからです。
なかでも一番チカラを入れているのは「IoT」を家庭向けに提供する「au HOME」というサービスです。
<Apple>はiPhoneとつながるIoT機器の製品群「ホームキット」を販売。
しかし<KDDI>は「通信回線+設置端末+設置サービス」というトータルサービスを目指しているのです。
今年1月にはプロバイダーで国内4位の<ビッグローブ>を買収しました。
<KDDI>も7位でしたから買収したことで2位に浮上しました。
これにより買収の目的である「ネット接続の顧客」を増やせます。
今年8月には起業して3年の<ソラコム>を200億円で買収しました。
<ソラコム>のビジネスモデルは「IoTに特化した」通信サービス。
これから「IoT」が加速していくなかで「IoT」向けの通信サービスが不可欠な要素になります。
これから日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国が通信規格を統一します。
次世代の超高速無線通信である「第5世代(5G)」の規格です。
それぞれの国や企業で独自の通信規格を採用することなく世界共通の通信規格にすることで世界のどこでも使える「IoT」の機器やサービスが提供されることになります。
<KDDI>の田中孝司社長が語った言葉が印象的ですが『我々は変化しなければならない時期にきている』この言葉が象徴するように<KDDI>の事業領域は「通信事業者」から「ライフデザイン企業」へと進化していくのだと思います。
日常生活のこまごまとしたことに日々忙殺されている我々は目に見えないところで次世代の技術が進化していて『革新的な未来の生活』がもう目の前まで来ていることに気づかないのではないでしょうか。
このことから何を学べるでしょうか?
大転換期の時代に……今までと同じ考えや同じ行動をしていては時代に取り残される。
つねに現在の事業を見直しながら次の時代のビジネスモデルを考え続けなければ次の時代に生き残ることができない。
ミッション:会社の目的ビジョン :会社の目標バリュー :会社の行動指針
◉理想のお客様◉協力者◉主要活動◉選ばれる理由◉収益 ◉チャネル◉提供する価値◉コスト◉経営資源
現象をみるのではなく本質をみることでなすべきことが理解できる
今日という日は未来のスタート地点である*注1 仮想現実:(VR= virtual reality)感覚を刺激することで現実のように知覚させる技術。
*注2 ストックオプション:「株式購入権」あらかじめ決められた価格で


