企業の事例をもとに毎月1回ブログとメルマガを発行しています新国王として即位したチャールズ3世はその装いが若き時代からメディアの脚光を浴び雑誌に登場する出立ちに目を凝らしていました。
正統的な紳士の規範となる服装が私のファッションの源流となるのは自然の成り行きかもしれません。
ここ数年来Macintosh Londonを利用していますがスーツ発祥の国を代表する身嗜みとして愛着が湧いています。
私が初めてファッションに興味を持ち敬意を払うのは日本にアイビー・ブームを生み出したVANジャケットの石津謙介氏でした。
トラディショナルな服装の総称をトラッドと表現します。
ブリティッシュ・トラッドは伝統を守るスーツスタイルで3つボタンですがアメリカは合理的思考で生み出された段返り3つボタンが特徴でした。
それぞれ様式は違っても精神的拠りどころのルーツは同じです。
中世ヨーロッパの戦士に由来する騎士道は英国紳士の思考や行動に大きな影響を与えました。
ファッションとは表層的な飾り付けではなく人の内面が表出する存在だと胸に刻みます。
チャールズ3世は50年前から環境汚染の影響を訴え続け着用しているスーツや革靴は継ぎ当てを当てて使用しています。
高品質のものを長く使い続ける考えは英国紳士の鏡として見習うべき御洒落の象徴です。
今日も企業のビジネスモデルに注目してみましょう。
中小企業も大企業も日本の市場に於いては同じ外部環境のもとで懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や経営手法を観察することで自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例はです。
(*写真はイメージです)三菱商事のコンビニエンスストアチェーン1975年4月に<ダイエー>の100%子会社として<ダイエーローソン>を設立しました。
1979年9月に<ローソンジャパン>に商号を変更。
1982年1月に西日本地域の直営店の運営体制強化のため<西日本ローソン>を設立しました。
1982年7月に東日本地域の直営店の運営体制強化のため<東日本ローソン>を設立しました。
1996年6月に<ローソン>に商号を変更。
2011年5月に国内総店舗数が10,000店を達成しました。
2017年2月に<三菱商事>が株式の50.1%を取得し子会社化しました。
2020年6月に<無印良品>の商品の取り扱いを一部店舗で開始しました。
<ローソン>のビジネスモデル2021年6月に<エイチ・ツー・オーリテイリング>との業務提携を発表しました。
<H2O>傘下のコンビニエンスストア『アズナス』の全98店舗を『ローソン』に順次転換します。
「朝採れ野菜がローソンの店頭に並んだり弁当になったりとH2Oといいものを掘り起こし地域で消費する循環をつくりたい」と<ローソン>の竹増貞信社長は述べています。
2021年7月に<キリンHD>と使用済みペットボトルを回収する実証実験を始めました。
店頭に専用回収機を設置し<キリンHD>が再利用して新たなペットボトルをつくります。
<ローソン>は利用者が提供したボトルの本数に応じてPontaポイントを付与します。
横浜市内の1店舗で実証実験を始めましたが再利用を促し資源の循環を目指します。
2021年8月に店舗への商品配送を人工知能を活用し効率化するシステムの導入を発表しました。
配送ルートなどを最適化して商品を効率的に運び配送コストや二酸化炭素の排出量抑制を見込みます。
2021年10月に高齢者向けのスマートフォン教室を<KDDI>と共同で始めました。
キャッシュレス決済の使い方を教え高齢者のデジタル格差の解消を目指し<ローソン>の店舗の認知度を上げ客層を広げる狙いです。
2021年11月に<日本マイクロソフト>と人工知能を活用した店舗運営に取り組み始めました。
店舗にカメラやマイクを設置し客数や滞在時間などをデータ化し商品の陳列や説明文の効果を評価します。
地域や客層なども踏まえ店舗ごとの最適な販売方法を探る狙いです。
レジなどにマイクを複数台設置し従業員の挨拶や声かけも分析します。
2021年12月に冷凍食品の売上高を2025年度に2020年度の5倍の目標を発表しました。
冷食の棚を増やすため2021年度中に国内の4割にあたる約5000店舗を改装します。
冷凍の弁当やデザートの品ぞろえを増やし1月には刺し身を発売します。
おにぎりなど一部を除き消費期限の短い食品を冷凍食品か店内調理の弁当に変える考えです。
2022年2月に料理宅配サービスの<出前館>で商品の宅配を始めました。
東京都と神奈川県の3店舗で取り扱いを始め対応店舗を順次拡大する予定で宅配対応店舗がさらに増える可能性があります。
2022年3月にブロックチェーンを使った食品の履歴管理を始めました。
産地偽装品の流通が社会課題ですが原材料の生産から輸送までをブロックチェーンで管理・証明することで消費者に安心して購入してもらう考えです。
2022年4月に『2022年2月期』の連結経常利益が前期比3割増と表明しました。
チケット販売などエンタテインメント事業が営業黒字に転換し海外コンビニ事業や高級スーパーの成城石井が伸びました。
2022年3月に生活雑貨『無印良品』の取り扱いを広げる方針を表明しました。
2022年5月から約半年かけて関東甲信越の約5000店舗で販売し2023年中に47都道府県のほぼ全店に相当する約1万4000店に導入します。
知名度の高い『無印良品』の日用品や食品を品ぞろえに加えることで集客増につなげる考えです。
2022年7月に移動販売車を使った初の専用店舗を新潟県南魚沼市で開きました。
<日本郵便>の子会社が販売車で周辺に小売店がない地域を巡回します。
平日の週5日南魚沼市内の19カ所を曜日を分けて巡回し弁当やお菓子、飲料など約300種類のローソン商品やメーカー品を販売します。
2022年9月に物流網を再編する考えを表明しました。
店舗の分布をもとに倉庫の最適な配置を割り出し約10年かけて一部を移転、統合します。
店舗への配送も人工知能を活用して距離の短いルートに変えます。
2025年2月までに配送のコストや二酸化炭素排出量を従来に比べて7%削減する計画です。
2022年10月にレジを通さずに買い物ができる店舗の営業を始めたと発表しました。
『Lawson Go』は専用のスマートフォンアプリを使って入店し商品を取ってそのまま店を出ると事前登録したクレジットカードで自動で決済します。
2022年11月に弁当や総菜の冷蔵ケースと冷凍食品の陳列棚にガラス製の扉を設置しました。
扉をつけると冷蔵温度が一定に保たれ電力消費量を抑えられ店全体のCO2排出量を約20%減らせます。
2030年度までに約1万4000店の過半で導入を目指します。
2022年12月に注文を受けた高齢者施設にお好み焼きなどの冷凍食品を配送するサービスを始めました。
施設外との交流が制限される中でも買い物を楽しみたい高齢者らの需要をつかみ顧客層を広げる考えです。
今日の企業事例である<ローソン>を少し俯瞰してみましょう。
インドネシアの流通大手を率いる<アルファグループ>がコンビニエンスストアで出店を加速させています。
提携する<ローソン>のブランド店舗を2023年に1000店ほど追加する方針です。
「2024年以降も年間500店のペースで出店する」と<アルファグループ>の創業者ジョコ・スサント氏は述べています。
現地でのビジネスモデルが確立され店舗拡大という次のステージに入った様子です。
中国市場も拡大傾向を強めていますが新型コロナウイルス禍が落ち着くまで静観する様子です。
「足元の5000店舗から2025年には1万店舗を視野に入れている。
人口規模からすると14万店まで広がる可能性があるなかで資本政策がより重要になっている」と<ローソン>の竹増貞信社長は述べています。
気候変動対策にも力を入れており二酸化炭素を活用した冷媒の導入を倍増し2030年度に国内の約1万店舗への導入を目指しています。
さらに親会社<三菱商事>が建設する約500カ所の太陽光発電所から供給を受け店舗での利用を始めます。
2030年度に2013年度比でCO2を半減する目標を掲げています。
店舗に設置したモニターに表示したアバター(分身)を使った接客を始め配達員が商品を代理で購入・配達する買い物代行サービスの試験導入や完全子会社の食品スーパー<成城石井>の新規上場など次々と新たな手を打ち続けています。
先行き不透明な時代こそ新たな成長戦略を描きビジネスモデルの再構築を続けるのが企業存続の要諦となっています。


