市場変化に負けないマーケティング原則中小企業が守るべき売り方の軸とは(マーケティング)
はじめに
集客の手法が増えるほどかえって迷いが深くなる企業が少なくありません。
SNS、動画、Web広告と選択肢は広がっても
どれを優先すべきか決めきれないからです。
中小企業では営業や広報の方針が担当者の感覚に頼りがちです。
売上が下がるとつい別の手法に手を伸ばしたくなります。
しかし手法を入れ替えるだけでは成果は安定しません。
必要なのは手法の前に<売り方の軸>を定めておく作業です。
軸とは顧客理解と信頼の積み上げの2つを指します。
これらが有効なのは顧客が相手を選ぶ基準が時代で大きく変わらないからです。
人は自分の悩みをわかってくれる相手を選び安心できる相手から買います。
今回はこの2つの軸をどう現場で使うかを整理します。
*イメージ写真
手法を変えても成果が出ないのは顧客理解が足りていないからです
売り方が安定しない企業の多くは手法ばかりを入れ替えています。
SNSを始めたり動画を出したり広告を増やしたりします。
しかし反応が薄いなら原因は手法ではなく顧客の理解不足にあります。
顧客は商品の説明だけでは動きません。
自分の悩みをわかってくれるかどうかで取引先を選んでいます。
導入後の対応まで考えてくれるかも大きな判断材料です。
そのため見直すべきは発信の中身です。
- 誰の
- どんな悩みに
- 何で応えるか
こちらを整理してください。
この整理が甘いと営業資料もWebサイトも伝える内容がばらつきます。
結果として価格だけで比べられる流れに入りやすくなります。
経験の長い経営者ほどここは注意が必要です。
過去にうまくいった説明が今の顧客には届かない場面が増えているからです。
ただし経験に価値が無いわけではありません。
それを今の顧客が抱える悩みに合わせて組み直せるかが分かれ目です。
【モデル事例】
製造業のA社では展示会後の問い合わせ減少が続いていました。
担当者はSNSの更新を増やしましたが反応は変わりませんでした。
発信の中身が自社設備の紹介に偏っていたからです。
そこで顧客がよく相談してくる
納期や品質への不安に絞って情報を見直しました。
営業現場でよく受ける質問も整理して公開したところ
相談の中身が具体的になり商談の進み方にも変化が出ました。
信頼を積み上げる仕組みが中小企業の収益を支えます
もう一つの軸は信頼の積み上げです。
新規の獲得ばかりに力を入れると広告費がかさみ利益率は下がります。
中小企業の収益を安定させるのは既存顧客との関係です。
納品後の確認連絡や相談への素早い対応次の提案のタイミングが重要です。
こうした地道な接点の繰り返しが紹介や再注文につながります。
信頼は広告費では買えません。
日々の対応の積み重ねでしか手に入りません。
ここで大切なのは信頼づくりを担当者の人柄だけに頼らない形にする点です。
いつ、誰が、どの顧客にどんな連絡をするかを決めておくだけで十分です。
それだけでも対応の質は安定します。
あわせて意識したいのが自社の強みの伝え方です。
『高品質』と言うだけでは顧客には響きません。
「不良品対応の手間が減ります」のように相手の利益に言い換えてください。
この言い換えができると営業資料やWebサイトの伝わり方が変わります。
【モデル事例】
地域密着型のB社では新規顧客獲得ばかりを優先していました。
値引きやキャンペーンを繰り返した結果利益率は下がり続けました。
一方で既存顧客への連絡は後回しでした。
そこで方針を変え納品後の確認連絡や相談への初動対応を見直しました。
派手な取り組みではありませんでしたが
既存顧客からの再依頼が増え紹介も出始めました。
成果を支えたのは日々の接点で積み上げた信頼でした。
今日のまとめ
市場が変わるほど新しい手法に目がいきがちです。
しかし手法だけを追うと売り方の軸が揺らぎます。
今回の記事で整理した軸は「顧客理解」「信頼の積み上げ」の2つです。
顧客を深く知り自社の強みを相手の利益に言い換え
顧客接点(コンタクトポイント)を丁寧につなぐ流れが基本です。
この流れは時代が変わっても大きくは崩れません。
経験の長い人ほど原則を見抜く力を持っています。
ただし過去のやり方をそのまま繰り返すだけでは足りません。
経験を今の顧客に合わせて使い直す視点が求められます。
売れない理由を市場環境のせいにする前に
自社の伝え方がズレていないかを確かめてください。
手法を増やす前にまず軸を見直すところから始めてください。
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*次回の予定4月22日水曜日第49話変化に強い柔軟なビジネスモデルの設計(ビジネスモデル)
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