今日のテーマは『赤ちゃんから、オトナまで』です。
あらたな商品を開発した
ヒートテックなどのアンダーウェアでいつも、お世話になっているユニクロの商品ですが妊娠中の女性に向けて新商品を発売しました。
いわゆるマタニティー商品をあのユニクロが開発して8月28日から全国の200店舗で発売したのです。
出産といえば……戦後は、昭和22年−24年ごろの約270万人をピークにして昭和50年に150万人を割り込み平成28年にはとうとう100万人を切りました。
そんな減少傾向に歯止めが効かない状態にもかかわらずなぜ、いまマタニティー市場に手を出すのか?
ユニクロの『ビジネスモデル』を見直してみました。
あらたな市場へ参入する、そのわけとは
まずユニクロ傘下に持つホールディング会社であるファーストリテーリング(ユニクロ)の「Statement(宣言)」とをみると「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」となっています。
この言葉のなかでは「お客様」を明確に絞ってはいません。
つづいてファーストリテーリング(ユニクロ)の「Mission(目的)」を見てみると「世界中のあらゆる人々に、良い服を…」というメッセージが書かれています。
この言葉から考えるとファーストリテーリング(ユニクロ)のお客様は「世界中のあらゆる人々」になります。
つまりユニクロ(ファーストリテーリング)がマタニティー市場へ参入しても何もおかしくないビジネスモデルになっているわけです。
そこで気になることは……毎年、減少している新生児数にもかかわらず大量生産、大量販売することで安価に、商品を提供しているユニクロがなぜ、わざわざ小さな市場へ進出するのか?
ということです。
そこにはお客様人口が減っているにもかかわらずマタニティー市場に参入する明確な理由がありました。
それはライフ タイム バリュー(*注1)の考え方をしていることでした。
「こどもから、おとな」までではなく「妊娠・新生児から、おとな」まで生涯にわたってお客様になっていただくという考え方です。
- 妊娠中=マタニティ市場
- 出産後=新生児市場
- こども=こども市場
- 若者 =若者市場
- 社会人=社会人市場
というぐあいに……人間が生まれて成長していく段階ごとにそれぞれの商品を開発・製造・販売することでお客様には生涯にわたって「ユニクロの商品」を愛し続けて欲しい。
『ビジネスモデル』の9項目でいうと「⑴ 理想のお客様」になりますが今回のマタニティ市場への参入には「⑴ 理想のお客様」の枠を広げるという狙いがありました。
*注1=ライフ タイム バリュー(LTV:Life Time Value「生涯顧客価値」)その人の生涯にわたってお客様になっていただくこと。
このことから何を学べるでしょうか?
お客様は…すべてのお客様を対象にしないでより具体的に絞り込んだお客様像にしたほうがよい。
ビジネスモデルは…「Mission(目的)」や「Vision(目標)」と一致している必要がある。
ビジネスモデルは……「ライフ タイム バリュー」の考え方ととても親和性が高い。


