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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第130話 コニカミノルタが、目指す方向は…!

2017年9月14日 執筆:渡邉ひとし

今日のテーマは『どの方向に進むのか』です。

カメラか、複写機か?

<コニカミノルタ>と聞いてあなたは、なにを思いだしますか?

<コニカ>+<ミノルタ> =カメラを思いだすかも、しれませんね。

<ミノルタ> =複写機を思いだすかもしれません。

前職の会社では広告・デザイン関係の仕事でしたから圧倒的に、複写機は<キャノン>が優勢でした。

コピーライターや事務職が使うフロアではリコーの複写機を使うこともありましたがやはり<富士ゼロックス>を使うことが多かったと思います。

その意味においては<ミノルタ>の複写機を使う場面はありませんでした。

しかし、この会社が着々と、あらたなビジネスモデルを描きはじめています。

あらたなビジネスモデルの方向はなにか?

いまの勢いであらたなビジネスモデルを推進していくと数年後に<コニカミノルタ>は複写機の会社ではないかもしれません。

2003年に<コニカ>と<ミノルタ>が経営統合して<コニカミノルタホールディングス>を持ち株会社として設立しましたが2006〜2007年にかけてカメラ事業とフィルム事業をそれぞれ他社へ譲渡してカメラ関連事業から撤退しました。

一方で、2012年にプリントマネジメントサービス(*注1)のイギリスの大手企業(*注2)を買収。

そして、2013年に子会社7社を吸収合併して<コニカミノルタ>になりました。

この段階で<コニカミノルタ>は複写機事業を中核とする会社になったわけですが翌年の2014年に<パナソニックヘルスケア>より「超音波診断機器事業」を譲り受け今年2017年には<アンブリー・ジェネティクス>を買収することを決めました。

この会社は「遺伝子分析によるガン診断」をするアメリカの会社です。

なぜ、この会社を複写機の会社が買収するのでしょうか?

それには<コニカミノルタ>のあらたなビジネスモデルにとって欠かせない、重要な役割を持っているという理由がありました。

それは<コニカミノルタ>が東北大学などと共同研究したことに関係しておりその共同研究の成果は「たんぱく質を解析するガン診断技術」。

じつは、この技術の源流は「写真用銀塩フィルム」にあります。

このようにすでに産学官共同で開発していた「ガン診断技術・HSTT」に加えてこれから買収するアメリカの会社の「ガン診断技術」と会社の実績。

さらに<パナソニックヘルスケア>より譲り受けた「超音波診断機器」事業。

もう、あなたもきっと、お分かりのはずです。

<コニカミノルタ>があらたなビジネスモデルとしてどのような絵(事業の再定義)を描いているのか。

これから数年先までに<コニカミノルタ>があらたなビジネスモデルをどこまでの完成度にしていけるのか楽しみにしながらウォッチングしたいと思います。

*注1= プリントマネジメントサービス企業の印刷物作成のプロセスを調査・分析・改善することでコストダウンを実現するサービスのこと*注2= Charterhouse PM Limitedイギリスにあるプリントマネジメントサービスの大手企業

このことから何を学べるでしょうか?

企業は……長期展望を持つことでやらないこととやることが、明確になる。

企業は……あらたなビジネスモデルを構築するときには聖域なき改革を断行しなければすべてが中途半端になり改革前よりも悪化する可能性がある。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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