今日のテーマは『改革の前に、目標をもつ』です。
業績不振が続いている原因は
百貨店に続いてスーパーマーケットも業績の良くない状況がここしばらく続いているようですがこれから何をしていけば業績が回復するでしょうか。
そのためには業績が悪くなっている原因を探る必要があります。
調べてみると百貨店の業績が悪化していることとすこし似ている点がありました。
それは衣料品の売れ行きが見込みより不振だったことです。
売れないことで売り上げが下がり売れ残ったことで処理コストが増える。
そう考えると売り切ったことから比べればたいへんな利益の損失になります。
<セブン&アイ・ホールディングス>では<イトーヨーカドー>が衣料品の販売不振の影響で大幅な営業赤字なったようです。
『ビジョン無き者に希望なし』
<セブン&アイ・HD>のかせぎ頭はコンビニの<セブンイレブン>ですがすべての営業利益の80%以上を占めているようです。
ということは<イトーヨーカドー>の営業利益が極端に少ないように思います。
仕事柄でしょうか……<イトーヨーカドー>がこれからのビジネスモデルをどうしていくのか?
今後の事業方針に興味と関心がおこりました。
新聞取材に対しては「食料品の販売にテコ入れする」という主旨のコメントを残しているため食品分野に力を入れていくと思いますが食料品の扱いをどれだけの比率にしていくかで<イトーヨーカドー>の業態に変化がでてくると思います。
同じグループ会社に<ヨークベニマル>がありますが食品スーパー業界のなかでも業績は飛び抜けているためどうやらいいお手本にしていくようです。
<ヨークベニマル>は福島県を拠点にした近隣5県で営業をしている食品スーパーですが地域が固まっているだけに各店への物流システムもかなり効率化されていてそのコストが軽減できています。
しかし<イトーヨーカドー>は東京を拠点にして全国21都道府県で店舗展開をしています。
これだけの広域での営業展開となると物流も広域にわたることになり物流コストの削減はかなりむずかしいと思います。
<ヨークベニマル>の社員教育の制度は充実していて技術マニュアルなども整備しています。
さらにはモチベーションが高くなるような評価基準も公開しているようですが全国に店舗をもつ<イトーヨーカドー>ではそれを、どこまで徹底することができるのか?
ひとの教育というものは仕入れる商品とは違い早期に変えることなどできません。
それなりの時間をかけてじっくりと取り組まなければひとの教育はいい結果が生まれてきません。
それでも本気に取り組めば<イトーヨーカドー>の業績も上向きになってくると思います。
しかし「ひとの教育」は目標が明確でなければ人材教育の方針も決まらないはずですから<イトーヨーカドー>がなすべきことはグランドビジョンを描くことかもしれません。
ときどき経営者のかたにお話しますが『ビジョン無き者に希望なし!』
さて、どのようなビジョンをこれから描くでしょうか?
このことから何を学べるでしょうか?
企業は……現状のままではやがて衰退することになる。
企業は……経営の改革に着手する前に必ずやらなければならないことがある。
それは、目標を明確にすることである。
*注1 TRI:トヨタ・リサーチ・インスティテュート「顧客第一」の考え方をもつこと。
*注2 Amazonエフェクト:Amazonの影響による売り上げの激減で業界のシェアをうばわれ最悪のばあい倒産に至る現象のこと。


