第258話のテーマは『M&Aによる調剤薬局の獲得』です。
(ブログ=月水金の平日投稿です)
田舎街に同じような店舗ができました
我が家(大垣市)の近くに最近<ゲンキー>の店舗ができました。
そこから歩いて行ける距離に……◉イオン系列の<イオンタウン>◉ユニー系列の<アクアウォーク>◉バロー系の<バロー><中部薬品>◉ヤマダ電機系の<テックランド>◉大黒天物産系の<ラ・ムー大垣店>◉エディオン系の<ベルプラザ>◉ユタカファーマシーの<ドラッグユタカ>などの店舗があるのでここに新たに店舗を建てて採算が合うのだろうかと思ってしまいます。
最近はドラッグストア業界の勢いがあり2016年には百貨店業界と並びました。
ドラッグストア業界はまさに戦国時代の様相を呈していてまるでコンビニエンスストアのように店舗が林立しはじめています。
<ココカラファイン>のビジネスモデル
ドラッグストアの2017年ランキングで7位の<ココカラファイン>は大阪の<セガミメディクス>と東京の<セイジョー>による経営統合で2008年4月に<ココカラファイン・ホールディングス>が設立されました。
「ココカラファイン」の社名は……「お客様の心と身体を元気にする会社にしたい」という塚本厚志社長の強い想いから「ココロ、カラダ、ゲンキ」の言葉換えで「ココカラファイン」になりました。
2010年10月には<アライドハーツ・ホールディングス>を吸収合併して商号を<ココカラファイン>に変更しています。
2011年1月に<SOファーマ>を子会社化。
2011年8月に<メディカルインデックス>を子会社化。
2011年10月に<スズラン薬局>を完全子会社化。
2011年12月に<リハワークス>を完全子会社化。
2012年11月に<コダマ>を完全子会社化。
2013年6月に<くすりのえびな>を完全子会社化。
2013年8月に<光慈堂>を完全子会社化。
2013年11月に<岩崎宏健堂>を子会社化。
2016年4月には<山本サービス>を完全子会社化。
2017年2月に<東邦調剤>を完全子会社化。
2017年4月に<古志薬局>を完全子会社化。
2017年7月に<シニアコスモス>を完全子会社化。
2017年9月に<愛安住>を完全子会社化しています。
もう、まさに会社の沿革はM&A(合併と買収)の歴史ですね。
2016年4月〜9月期の決算は純利益が前期比23%減でした。
訪日客に根強い人気があったドラッグストアでの爆買いがどうやら需要がピークを過ぎたようで訪日客の需要がコト消費に移りました。
2016年10〜12月期には営業利益が前期比7%程度増えました。
3四半期ぶりの増益になりますが化粧品や大衆薬の接客販売に力を入れて客単価を引き上げたことなどが要因です。
2017年3月期の純利益は前期比1%増と増益を確保したようです。
以前は減益の見込みをしていましたが2017年1月から上向き傾向でした。
薬価改定の影響で調剤事業が上向きで不採算店舗の整理を進めたことも要因です。
<ココカラファイン>は業界7位ですが調剤事業だけの売上高を見れば業界4位となり業界順位が上がります。
そこで<ココカラファイン>は調剤事業に力を入れるため売上高10億円程度の小規模な薬局をM&A(合併・買収)で積極的に獲得。
ドラッグストアとの併設店を含めた調剤薬局の店舗数が260店まで増え1店舗あたりの調剤売上高は約2億円で業界1位(8月末時点)になっています。
厚生労働省(2015年度末)によると全国の薬局の店舗数は5万8000店で高齢化・医薬分業の流れの中で店舗数は右肩上がりで増え続け過去20年間で1.5倍になっています。
しかも、家族経営の小規模薬局が大部分を占めているため新しい制度を導入するなど医療機関として機能向上を求められることへの対応が難しくなっていることと店主の高齢化も進んでいることもありこれから益々、業界の再編成が進んでいくと思われます。
2017年12月にリハビリ施設の運営を手掛ける<ワイズ>と資本・業務提携しました。
<ワイズ>のリハビリ施設と自社の調剤薬局併設店舗で相互に患者を紹介し合い連携します。
2017年4~12月期の営業利益は前期比30%増となり過去最高でした。
新規出店やドラッグストアの買収などで売上高が3%増となっています。
2018年2月には<バローホールディングス>と業務提携することを発表しました。
中部圏での物流効率化や共同出店などを検討して幅広い分野での連携を目指します。
2018年4月に大阪府和泉市の病院敷地内に薬局を新規出店しました。
規制緩和により病院敷地内に調剤薬局の出店が可能になりました。
<ココカラファイン>は調剤事業を強化して業界1位になることを目指しています。
調剤医療費は年間約8兆円規模でドラッグストアのシェアはまだ約10%程度しかありません。
M&Aによる調剤薬局の獲得で売上高を拡大していく戦略が当面のビジネスモデルになります。
(次回ブログ=4月20日金曜投稿です)
このことから何を学べるでしょうか?
業界ランク下位の会社は……ランク上位の会社と同じ戦略は避ける。
上位の会社が手薄になっていて利益率の高い分野の事業に進出して時間を掛けて育てていくことでランク上位を目指すことができる。


