第302話のテーマは『グローバル戦略を描く』です。
次々とカタログを創刊して売上を伸ばす
1963年2月に<三住商事>が設立されました。
1965年7月に「プレス金型用部品」を発売しました。
1977年1月に「プレス金型用標準部品」のカタログを創刊しました。
1981年4月に物流拠点である<関西プラント>(西日本流通センター)を開設しました。
1985年5月に「プラスチック金型用標準部品」のカタログを創刊しました。
1988年9月に「自動機用標準部品」のカタログを創刊しました。
1989年5月に<ミスミ>に社名を変更しました。
1991年4月に「FA用エレクトロニクス部品」のカタログを創刊しました。
1993年7月に「切削工具(工具・消耗品)」のカタログを創刊しました。
1994年7月に「FA用加工部品(メカニカル加工部品)」のカタログを創刊しました。
1995年6月に「FAコンピュータ部品」のカタログを創刊しました。
2010年11月に他社ブランド商品を販売する新事業の「ミスミVONA」を始めました。
2017年7月に発表した「2017年4~6月期」の連結決算は純利益が前期比の31%増でした。
自動車や電機業界で広がり始めた自動化の需要を取り込むことでファクトリーオートメーション向けの部品の売上が海外で好調で金型向けの販売も順調に伸びました。
2017年8月に過去5年間で給与が増えた企業を有価証券報告書をもとに日経新聞社が東証1部の企業をランキングしていますが<ミスミグループ本社>は270万円増の3位でした。
上位にランキングする企業は<キーエンス><ファナック>などの工場の自動化用センサーなどを手がけ市場拡大の波に乗った企業が多く下位のランキングは電力やガスなどのエネルギー産業でした。
金型部品などを卸販売する<ミスミグループ本社>の株価の上昇が続いていて時価総額は8000億円を超え1年で2倍近くに拡大しています。
積極的な海外への展開や自社生産の戦略が評価されていて連結売上高の50%近くを海外での販売で稼いでいます。
2017年にはベトナムで電子商取引サイトを開設して300万点以上にもなるファクトリーオートメーション(FA)の部品などの販売を始めました。
このように海外で機動力を発揮できるのはFA部品などの一部を自社で生産していることが挙げられます。
国内の後継者不足により地方の部品卸販売業者が減少していて<ミスミグループ>のカタログやインターネットによる販売が国内の市場に浸透してきています。
その一方で……2017年9月に通販大手の<アマゾンジャパン>が法人や個人事業主にオフィス用品などを販売するサイトである「アマゾンビジネス」を始めました。
これまでの市場での優位性が揺らぎかねない状況になりそうです。
2018年1月の時点で企業価値を示す時価総額が「1兆円以上」の日本企業の数が1年前に比べて29社増えて152社になり過去最多を更新しています。
新たに<ミスミグループ本社>も「1兆円企業」の仲間入りをしました。
日本企業の工場の自動化投資が拡大してファクトリーオートメーションや金型向け部品を卸販売している<ミスミグループ本社>は多品種の品揃えや短時間納期が強みで「工場のアマゾン・ドット・コム」とも言われています。
2018年3月期は増収で最高益を更新しました。
2018年7月に発表した「2018年4~6月期」の連結決算は純利益が前期比5%減でした。
法人や個人事業主に生産設備関連の部品や消耗品などを販売するオフィス通販事業である「VONA」の海外の電子商取引サイトの運営に関連する費用が増えました。
取扱品目数を増やすなどで事業を拡大して国内外で人員も増強しています。
その一方で自動車や電機業界で拡大する自動化のためFA部品の販売は16%増えています。
このように快進撃を続ける<ミスミグループ本社>ですが世界の市場を土俵にして闘うためにはこれから幾つもの試練を乗り越えていくこと必要があります。
そのための対応策である「グローバル戦略」を描くことが目の前に迫る大きな課題です。


