第319話のテーマは『独自路線のビジネスモデル』です。
親会社が<三菱商事>に変わった
1974年に<ダイエー>がアメリカの<コンソリデーテッド・フーズ>と提携して1975年4月に<ダイエーローソン>を設立して翌年に大阪府で1号店を開店しました。
1976年8月に埼玉県に上青木店を開店して関東地方へ出店しました。
1979年9月に<ローソンジャパン>に商号変更しました。
1980年9月に<TVBサンチェーン>と業務提携しました。
1989年3月に<ローソンジャパン>が<サンチェーン>を合併して<ダイエーコンビニエンスシステムズ>に商号を変更しました。
1996年6月に<ローソン>に商号を変更しました。
1997年7月にコンビニエンス業界で初めて全都道府県に出店しました。
2000年2月に<三菱商事>と広範囲な業務提携契約を締結しました。
2001年2月に<三菱商事>が筆頭株主になりました。
2017年2月に<三菱商事>が株式の50.1%を取得し子会社化しました。
ローソンのビジネスモデル
2017年7月に<セーブオン>が埼玉県内の10店を「ローソンブランド」へ切り替えました。
2018年末までに400店超の全店の切り替えを終える見通しです。
2017年9月から中国のネット通販最大手である<アリババ集団>と組んで中国人向けに日本の観光施設のチケット販売を始めました。
アリババ集団の旅行予約サイトである「フリギー」に出店して美術館などのチケットを販売します。
2017年10月に楽天とコンビニ店舗の商品をドローンと移動販売車を組み合わせて配送する取り組みを始めることを発表しました。
人口減少が進む地域での最適な配送手段を探る狙いです。
2017年11月に発表した「2017年3~8月期」の連結決算は純利益が減益計画から一転して前期比5%増でした。
<ローソン>の竹増貞信社長は……「お客様のニーズに合う商品であれば価格に関係なく販売は伸びる」と記者会見で述べています。
2017年12月に次世代のコンビニエンスストアを研究する施設を公開しました。
研究成果を踏まえてスマートフォンの専用アプリで決済し深夜にレジを無人にする実験を東京都内の数店舗で始めます。
コンビニ業界は年々人手不足が強まり店舗運営の効率を高めることが課題となっています。
竹増貞信社長は……「ITで考えられるシステムを導入するとどうなるか」「それを検証して実店舗に落とし込むための起点だ」と取材に答えています。
2018年1月に「2021年度末」までに一般用医薬品を扱う店舗を5倍に増やすことを表明しました。
風邪薬など500品を販売して女性やシニアなどのドラッグストアの利用客を取り込む狙いです。
2018年3月に生鮮品含む食品を最寄りの店舗で受け取ることができるインターネット通販を始めたと発表しました。
2018年度中に首都圏の2000店程度に拡大します。
コンビニエンスストアの店舗網を生かした買い物や受け取りの手間を省く新たなサービスを目指します。
店舗受け取り型のネット通販の名称は「ローソン フレッシュ ピック」で利用客はスマートフォンの専用アプリから注文して受取先の店舗を指定します。
「子育て世帯や共働き世帯の時短ニーズにこたえたい」と竹増貞信社長は説明会で話しています。
2018年4月に発表した「2018年2月期」の連結決算は純利益が前期比26%減でした。
人手不足に対応するための新型レジの導入などの省力化投資に伴う費用がかさみました。
同じく2018年4月にスマートフォンの専用アプリでコンビニ内のどこでもセルフ決済が可能になる「ローソンスマホペイ」の実証実験を始めると発表しました。
利用状況の検証を踏まえたうえで年内に希望する店舗に導入していく考えです。
2018年7月に広島県内で初めて調剤薬局を併設したコンビニエンスストアを開業しました。
<ローソン>は全国に調剤薬局を併設した店舗が45店あります。
同じく2018年7月に慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス構内で宅配ロボットを使った無人配達サービスの実証実験を始めると発表しました。
<ZMP>が開発した自動走行ロボット「CarriRo Delivery」を採用して2019年2月までに受注・配達を始める計画です。
2018年10月に<ローソン>の子会社になる<ローソン銀行>が開業しました。
店舗のほか北海道の新千歳空港など全国1万3千カ所にATMを設置。
キャッシュレス化でATMの利用が減少している中で店舗網を活用して地域の金融の受け皿を目指します。
同業で先行する<セブン銀行>は開業から17年経過しています。
<ローソン銀行>の開業により<ローソン>のビジネスモデルは大きく変わろうとしています。
<セブンイレブン>と<セブン銀行>のビジネスモデルから17年遅れの追随でどのような独自路線を構築できるか?
これからの大きな課題になります。


