開催日が迫っていますがセミナーのご案内をさせていただきます。
『経営の基本:1分間自己紹介セミナー』を来週10月30日水曜日に開催します。
すでに、お申し込みをいただいているのであと僅かの募集人員になりますがこのメルマガでも募集させていただきます。
『経営の基本』を体系的に知り1分間自己紹介に落とし込むことで経営の基本を体験的に学ぶセミナーです。
内容は……◎ 時代と社会の変化を確認する◎ 100年に一度の大転換期を生き抜く◎ 経営の基本を体系的に知る◎ 1分間自己紹介◎ 1分間自己紹介を分析する◎ 1分間自己紹介を作成する◎ 1分間自己紹介の実践その他(感想、質疑応答など)詳細は、下記でご案内しています。
一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
ぜひ、お気軽にお越しください。
今日のメルマガの企業事例は< 日本電産 >です。
大企業の企業事例を読んで変化する経営環境を読み取っていただきぜひ自社の事業に照らし合わせながら新たな取り組みに生かしてください。
企業事例[第365話]のタイトルは『経営者の承継問題が大きな課題』精密小型モーターのM&A(合併・買収)1973年4月に永守重信氏が精密小型ACモーターを生産する<日本電産>株式会社を設立しました。
1976年4月にアメリカの現地法人になる<米国日本電産>株式会社を設立しました。
1978年9月に8インチフロッピーディスクドライブ用の精密小型ACモーターの生産を始めました。
1984年2月に米国<トリン>の軸受ファン部門を買収しました。
1995年2月に<共立マシナリ>と<シンポ工業>へ資本参加しました。
その後<トーソク><リードエレクトロニクス><京利工業><コパル><コパル電子><コーンアートキルンINC><ピー・エス・テー><共和ハイテック><ネミコン><ワイ・イードライブ><三協精機製作所><ブリリアント・マニュファクチャリング><フジソク><日本サーボ><SC WADO Co., Ltd><Ansaldo Sistemi Industriali S.p.A.><Avtron Industrial Automation,Inc. ><Kinetek Group Inc. ><江蘇凱宇汽車電器有限公司><三菱マテリアルシーエムアイ><ホンダエレシス><カントン・エレベーター><ヴァムコ・インターナショナル><LGB エレットロポンペ>
その他の国内・海外の会社に対してM&A(合併・買収)を積極的に進め企業規模を拡大してきました。
< 日本電産 >のビジネスモデル2018年4月に長野県上田市で新工場の開所式が執り行われました。
2000億円を投資して月1万台の生産能力を17倍の17万台に増強し産業用ロボットの基幹部品である『減速機』の大増産を始めます。
増産を進める『減速機』はロボットの関節部分に使いモーターで生み出したトルクを調節する機能になります。
新工場はロボットを多用することで工場の自動化も進め30~40%の生産性を高められます。
2018年4月に発表した『2018年3月期』の連結決算は純利益が前期比18%増でした。
自動車向けモーターなどの販売が好調で5期連続で最高益を更新しました。
2018年6月に吉本浩之副社長が社長に昇格しましたが永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は「権限委譲はすぐにはできない」「きちんとしようと思ったら10年くらいかかる」と株主総会で説明しました。
2018年7月に『2018年4~6月期』の連結決算の発表会見で米中貿易摩擦の影響について永守重信会長兼最高経営責任者は……「少しは影響があるかもしれないが最小限になるように考えて経営をしている」「世界に製造拠点が分散しているのが強みこれだけの会社は世界に他にない」と述べています。
2018年7月にロボット部品などの生産能力を大幅に増強すると発表しました。
製造業では人手不足のためロボット需要が旺盛で減速機の納入が10カ月以上待ちになっているケースもあります。
ロボット部品である減速機の生産能力を『2020年3月期』時点で『2017年3月期』比の40倍に増やすため『2021年3月期』までの3年間で過去最大の5千億円を投じる考えです。
2018年8月に永守重信会長は個人で京都府向日市に市民会館を寄付すると発表しました。
永守会長は向日市出身ですが……「お金は持って死ねないしこどもに与えてもいいものでもない」「医療、教育、地元を中心に少しずつ困っているところに使っていきたい」と話しています。
2018年9月に『2018年度末』までにドイツ企業5社の買収を表明しました。
製造業のデジタル化を促す第4次産業革命で先行するドイツ企業の技術を取り込み産業ロボット部品や工作機械などを手がけ工場の世界的な自動化需要を狙います。
2018年10月に仮想現実を使って生産性の高い工場を設計することを表明しました。
工場内でロボットやドローンを最大限活用できるようレイアウトを設計し生産や物流をできる限り自動化します。
新工場の立ち上げ時や世界で運営する工場の増改築時に活用する考えです。
2019年4月に<オムロン>の車載電装部品製造の子会社を買収すると発表しました。
<オムロン>の子会社である<オムロン・オートモーティブ・エレクトロニクス>は電気自動車や先進運転支援システムの制御技術などの電装部品が強みです。
<日本電産>の永守重信会長兼最高経営責任者は「車載部品では複数を組み合わせたモジュール化が進んでいる」「(買収企業を)グループに入れることは大きなシナジーを生む」と記者会見で述べています。
2019年6月に将来的に社名をブランド名の『Nidec』に変える可能性を示唆しました。
「完成品を手がけるようになったら社名変更を判断する」と永守会長兼最高経営責任者は株主総会後の記者会見で述べました。
2019年8月に発表した『2019年4~6月期』の連結営業利益は279億円と40%減でした。
中国の景気減速で自動車向け電子部品やFA機器の需要が減少しています。
永守重信会長兼最高経営責任者は……「中国の状況は良くなってくるわけではない」「楽観的ではない」と回復には時間がかかると述べています。
2019年10月に2020年度の内定者数を249人と前年度採用実績比で38.8%減らしました。
米中貿易摩擦などを背景に世界経済の不透明性が高まっていることを理由に挙げています。
このような状況のなかで<日本電産>の吉本浩之社長は……「中国は非常に大事な市場で投資を続けていく」と強調しています。
具体的には◎ 次世代通信規格「5G」◎ 自動車の電動化と自動化◎ ロボットの利用拡大◎ 家電製品の省エネ化◎ 農業用物流の自動化という『5つの潮流』をとらえて事業を伸ばす考えです。
たとえば……『5G分野』ではスマートフォン向けのカメラ関連部品や設備向けのアンテナなどに力を入れます。
『自動車分野』では電気自動車向けの駆動システムを中国国有自動車大手である<広州汽車集団>に納入し始めました。
習近平最高指導部が力を入れる新都市構想の『雄安新区』や陝西省西安ではロボットや広域経済構想『一帯一路』との連携に力を入れていく考えです。
創業から50年ほどでモーターの世界大手に駆けあがったのは60件を超すM&A(合併・買収)などオーナー経営者である永守重信氏の才覚によるところが大きく今年75歳の誕生日を迎えたこともあり経営者の世代交代という転換点に差し掛かっていると言えます。
平成の30年間で時価総額の伸び率が最も大きかった日本企業は<日本電産>でしたが2025年をメドにEVの駆動装置やバッテリーやシャシーを組み合わせた『プラットフォーム』への参入も目指します。
『100年後も成長するソリューションの会社』これが永守重信会長兼最高経営責任者が目指す<日本電産>の会社のカタチです。
カリスマ創業者から受け継いだ経営者が社会構造の変化や時代の潮流に合わせ臨機応変にビジネスモデルを変えていけるかこれからも<日本電産>が成長を継続できるかどうかが大きく問われる課題となります。
今日の事例で何を学べるでしょうか?
カリスマ経営者が成長エンジンである会社は……事業承継する後継経営者がカリスマ経営者の才覚にどれだけ近づけるか?
またはカリスマ経営者の才覚と同等の『経営の仕組み』を作れるかが大きな課題になる。


