- 2月は過去最高の売上を計上することができました
- 5カ年経営計画を立てながらワクワクしてきました
- 早朝から走り回っていますが新規客の訪問が過密スケジュールです
これらは顧問先のお客様から声ですが会社のミッション(目的)とビジョン(目標)が明確になればおのずから行動すべきことが明確になり『やるべきこと』『やらないこと』が具体化するため無駄なコストや時間を費やすことなく効率的な取り組みになるため必然的に良い結果の連鎖が生まれ業績は好転して行きます。
これが『勘』や『経験』に頼る経営から論理的・科学的な思考による経営に転換した成果になります。
今日のメルマガの企業事例は<塩野義製薬>です。
大企業の企業事例を読んで変化する経営環境を読み取ってぜひ自社の事業に照らし合わせながら新たな取り組みに生かしてください。
今日の企業事例[第384話]のテーマは『会社のミッションが社会貢献に繋がる』『シオノギ・ミュージックフェア』55周年を迎えて継続中1878年3月に創業者の塩野義三郎氏が大阪で薬種問屋<塩野義三郎商店>を開業しました。
1919年6月に<塩野義三郎商店>と<塩野製作所>を合併して<塩野義商店>を設立しました。
1943年に<塩野義商店>を<塩野義製薬>に商号を変更しました。
1964年8月に『シオノギ・ミュージックフェア』の放送を開始しました。
2001年にアメリカで<シオノギUSA>を子会社として設立しました。
2016年4月に国内のコンシューマーヘルスケア事業を<シオノギヘルスケア>へ承継しました。
2018年6月に<シオノギヘルスケア>が<ロート製薬>との資本提携を発表しました。
<塩野義製薬>のビジネスモデル2018年3月にインフルエンザの治療薬である新薬『ゾフルーザ』を発売しました。
<塩野義製薬>の新薬『ゾフルーザ』は細胞内でウイルスの増殖を防ぐ仕組みで効果が早く表れて長く続くため1回の服用で治療ができます。
5日間服用が必要な『タミフル』など競合薬に比べて患者の負担が軽くなり飲み忘れも防ぎやすいため「インフルは塩野義の製品だけあればよいというところまでやっていく」と<塩野義製薬>の手代木功社長は述べています。
厚生労働省などの調査によると日米欧のインフルエンザ患者数は年間4500万人程度でインフルエンザによる死者数は世界で年間50万人いるとの推計もあります。
2018年9月に健康食品の通信販売を<宝ヘルスケア>の全株式を取得すると発表しました。
あわせて<タカラバイオ>の健康食品事業の買収も発表しました。
昆布由来のサプリメント『フコイダン』などの健康食品を通信販売で手がけていますが<宝ホールディングス>グループの健康食品事業を一体で取得することで高齢者向けの健康増進事業を強化する狙いです。
2018年10月にインフルエンザ治療薬『ゾフルーザ』が米国で承認を受けたと発表しました。
日本と台湾をのぞく全世界で『ゾフルーザ』の販売権を持つスイス製薬大手の<ロシュ>が承認を得たと発表しました。
日本では3月中旬に発売し約2週間で24億円を売り上げました。
このため『2019年3月期』の連結純利益が前期比9%増になりそうだと発表しました。
2018年11月に米国の製薬会社から開発権を取得した抗うつ薬の臨床試験を始めました。
従来品は効果が出るまで2~4週間毎日服用する必要がありやめると症状が悪化していました。
効果は服用した翌日に表れるほか2週間連続で服用すると1カ月近く続くようになりましたが服用回数を減らせる医薬品の開発に取り組み競争力を高める考えです。
2019年1月に発表した『2018年4~12月期』連結決算は純利益が前期比18%増でした。
インフルエンザの新型治療薬『ゾフルーザ』の国内販売が大幅に伸びているほか米国で承認されたことも追い風になりロイヤルティー収入が増加しました。
2019年3月に<長崎大学>とマラリア研究について包括連携協定を結んだと発表しました。
<長崎大学>の熱帯医学研究所に研究部門を新設して<塩野義製薬>の研究者を派遣し基礎研究と並行して治療薬やワクチンの研究開発に取り組みます。
マラリアは蚊が媒介して毎年2億2千万人が新たに感染し44万人が死亡しています。
「温暖化で日本や北米など北半球の国々に感染が広がっていく可能性がある」と<塩野義製薬>の手代木功社長は述べています。
2019年5月に人工知能医療機器を開発している<アイリス>と資本業務提携しました。
<アイリス>が開発しているインフルエンザ診断を支援する人工知能医療機器を対象に将来のライセンス契約に関する優先交渉権を得ました。
<塩野義製薬>は中期経営計画で『世界を感染症の脅威から守る』ことを課題の一つにあげています。
2019年5月に発表した『2019年3月期』の連結決算は純利益が前期比22%増でした。
抗エイズウイルス薬に関するロイヤルティー収入が大幅に増え3期連続で最高益を更新しました。
2019年10月にワクチン開発の<UMNファーマ>を完全子会社化すると発表しました。
経営資源を投入してワクチン事業の強化につなげる考えです。
2020年3月に米国のバイオスタートアップに追加出資したと発表しました。
遺伝子異常による幼少期からの知能障害やアルツハイマー型認知症などの治療薬候補を手掛けるスタートアップです。
2020年3月に新型コロナウイルスの検査キットについて独占販売契約取得の協議を始めました。
中国の<ヴァゼム・バイオテック>と輸入する<マイクロブラッドサイエンス>と業務提携に向けた協議を始めました。
一滴の血液と希釈液をキットに垂らすと10分で感染の有無がわかる90%以上の精度の検査キットです。
契約締結後に研究用として販売し国や自治体への寄付も検討します。
【ここまではブログと同じ文章です】今年の3月25日時点で新型コロナウィルスの感染者は世界で40万人を突破しました。
現時点で特効薬やワクチンなどはまだ開発されていません。
どこまで感染が拡大するのか?
いつまでに感染拡大が沈静化するのか?
全く読めない状況が続いています。
そんな中でも2025年大阪万博『いのち輝く未来社会のデザイン』への取り組みは始まっています。
「万博会場の夢洲(ゆめしま)をあそこに行けば健康長寿が約束されるという未来のスマートタウンにする」「若い世代に住んでもらい生活のデータを蓄積してヘルスケア関連のビジネスに役立てる」と<塩野義製薬>の手代木功社長は述べています。
さらに医薬業界の使命や自社の医薬品開発の姿勢について……「特許切れ薬品を少し改善したような製品が一番もうかる薬価は少し高く開発のリスクは高くないだが本当に困っている患者さんのためにリスクを負って開発をするのが医薬業界の使命だ」「当社が開発する『セフィデロコル』という抗生物質は肺炎などを引き起こす『多剤耐性グラム陰性菌』に対して効果が見込まれる
恐らく日本で100例あるかどうかの症例だ100人向けを一生懸命に開発するには何らかの誘因材料が必要例えば国が毎年1万人分備蓄してくれれば大流行した際も安心だ」と手代木功社長は述べています。
<塩野義製薬>の手代木功社長は創業家の塩野元三前社長の指名を受け2008年に社長就任し開発分野を絞って『創薬特化型企業』への脱皮を図り世界の製薬大手との難交渉をまとめ上げ高収益体質を築きましたが世界で猛威を振るう新型コロナウィルスの沈静化に向けてその経営手腕を発揮し世界でも数少ない『創薬特化型』の感染症治療薬の開発メーカーとして
国際貢献を果たしていただきたいと強く願っています。
今日の事例で何を学べるでしょうか?
企業として明確なミッション(使命)を持つ会社は……そのミッション(企業の目的)を叶えるための思考と行動に取り組む。
そのミッションが『世の為、人の為』であればその会社の事業活動そのものが社会貢献であり多くの人々から支持され支援される結果を必然的に導かれることになる。


