ブランド経営の第23講テーマは……『チャンス追求型経営』です。
営利を目的とするのが会社?
毎週水曜日のブログは『ブランド経営』になるためのお話しをしています。
今日のテーマは[チャンス追求型経営]です。
「チャンス追求型経営」とは……お金目当ての経営者の方が好んで選択する経営手法を指しています。
今日のブログではお金目当ての経営が実は危ういということをお話しします。
そもそも「営利を目的とする」ことが本来の会社の目的ですから「お金目当ての経営」をしてもなんら問題はありません。
ところが「営利を目的とする」という文言だけを捉えれば確かにそうですがその後に続くべき……「対外的な経済活動により得た利益を特定の構成員に分配することを目的とする」という欠かせない大切な言葉をどこかに置き忘れているのです。
どうやらこの重要な文言に気付いていない経営者の方が「お金目当ての経営」に邁進してしまうようです。
ブランド経営:チャンス追求型経営
『対外的な経済活動により得た利益を特定の構成員に分配することを目的とする』ここで言うところの「特定の構成員」とは誰を指す言葉でしょうか?
多くの方は「社員」と答えると思います。
しかし時代とともに「社会の価値観」が変遷してきた現在では「社員」だけを示す言葉としてあまり相応しくないと感じています。
私が考える「特定の構成員」は「ステークホルダー」を意味しています。
ここで言う「ステークホルダー」とは……会社の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者。
つまり顧客、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、そして行政機関などのことです。
たとえば<Amazon>などのネットショッピングを利用する人は年々増え続けていますが自社の利益だけを優先して顧客先まで配送してくれる宅配業者への支払いを低く抑えれば宅配業者が悲鳴をあげるだけではなく宅配事業そのものが破綻する恐れがあります。
昨今の<ヤマト運輸>の料金の値上げもそういった止むに止まれぬ事情があったことは事実のようです。
<Amazon>や<楽天>などの電子商取引会社にとって<ヤマト運輸>や<佐川急便>などの宅配会社は「ステークホルダー」です。
もしも電子商取引会社が宅配の運賃を支払うという考え方ではなく利益を分配するという考え方であれば業者泣かせの事態にはならないはずです。
近江商人の『三方よし』という「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つの「良し」を信条とすればこのような事態にはならなかったはずです。
「チャンス追求型経営」とは『機会主義的』な経営をすることです。
「売り込み」のことばかりを考えて目先の儲けを熱心に追い求める経営を続けている状態です。
お金を儲けたいという欲望が強くビジネスの勝ち負けにこだわります。
「チャンス追求型」の経営者は自分の権利を主張してきます。
「ミッション、ビジョン」に対しても「お題目を唱えていても意味がない」という受け止め方をします。
果たしてこのような経営が長く続くでしょうか?
世界を代表する2つのビジネススクールの研究によると「ミッション、ビジョン」の重要性が研究の成果として表われています。
詳しくは来週21日のブログでお話ししますが結論から言えば「チャンス追求型経営」が一時的に成功することはあっても会社が長続きすることはないというデータが示されています。
つまり自分だけが利益を得れば良いという自己中心的な考え方の経営者であれば「チャンス追求型経営」という選択肢は十分にありますが「社会の役に立つ」「人の役に立つ」という社会貢献を目指す経営者であれば「チャンス追求型経営」から今すぐにでも脱却する必要があります。
では具体的にどのような経営を目指せば良いのでしょうか?
あなたような経営者のために次回に詳しくお話しいたします。


