今日のテーマは『販路は、単独では無理』です。
有名経営者の、突然の退任におどろく
セブン&アイ・HD(*注1)の前会長であった鈴木敏文氏は尊敬する経営者のひとりでありその言動が、いつも気になるのである意味、私は「鈴木ウォッチャー」でもありました。
その鈴木会長の最後は……あなたもご存知のようにみずから引退を表明してセブン&アイ・HDの会長職を辞任することになりました。
報道機関の記事を読む以外に、すべがないのでコトの真相は私には、わかりませんが昨年の、突然とも言える辞任劇におどろきながらも「鈴木ウォッチャー」としてはすこし寂しい思いをしました。
やっと、オムニチャネルを推進できる
その後は、あまりセブン&アイ・HDの報道を目にすることはほとんどなくなりましたがひさしぶりに7月の報道を見たときにすぐに、鈴木前会長のことが頭に浮かびました。
当時、鈴木会長が推進していた『オムニチャネル(*注2)」がその後、どうなっているのか?
すっかり興味と関心が薄れていたことに気がつきました。
7月の報道では……セブン&アイ・HDとアスクルが業務提携を決めて11月から、生鮮食品のネット通販を始めるということでした。
新聞報道の見出しを読んだときにはセブン&アイ・HDがアスクルの協力を得て法人向けの通販を始めるのかと思いましたが……じっさいにはセブン&アイ・HDがアスクルの協力を得て生鮮食品の販売をするという記事でした。
つまりアスクルが「物流」を担当するという意味になります。
これは、おもしろい。
およそ業界的にも、業態的にも両者は近しい関係ではないはず。
ちょっと、思いつかなかった業務提携の報道でした。
この関係を『ビジネスモデル』でいうと「⑥販路・販促」になります。
ネット通販はセブン&アイ・HDにとっては歯がゆい状況が続いていました。
なぜならば配送網が障害になっていて宅配が思いどおりにいかなかったからです。
アスクルと提携することでその障害を取り除き念願の、「オムニチャネル」を推進することができます。
セブン&アイ・HDの『ビジネスモデル』でみるとすでに『⑥販路・販促』の項目には「オムニチャネル」という言葉が書かれていますがさらに「アスクルの配送網」という強い味方が加わることで『ビジネスモデル』が改善されることになります。
このようにビジネスモデルの1項目を改善させるだけでもその会社の『ビジネスモデル』を見違えるように輝かせることもできるのです。
*注1=HD(ホールディングス:holdings)持ち株会社制。
親会社が大株主となり傘下の会社の管理をすること。
*注2=オムニチャネル店舗とネット通販を連携させてあらゆる販路から購入できるようにすること。
このことから何を学べるでしょうか?
販路は…店舗販売だけではなくインターネット通販もすることでお客様は、買い求めやすくなる。
インターネット通販は…物流網を完備しないとお客様からの不満が増えるため売り上げに貢献できない。
自社で……販路を整備できないばあい他社の協力を得ることで解決することができる。


