今日のテーマは『守りに入れば、勝機は来ない』です。
どのような勝算があるのでしょうか
「きっと勝つ」のゴロ合わせで受験生に人気の「キットカット」。
受験生のおかげではないでしょうが先月8月には兵庫県姫路市に「キットカット」の新工場がスタート。
いままでは茨城県の霞ヶ浦工場で生産されていましたがさらに新工場を建設するということは「キットカット」を増産するということになります。
「モノが売れない時代」にどうして、そこまで強気になれるのでしょうか?
国内でまだまだ売れると計算してのことでしょうか?
なにか勝算がなければ数百億円もかけて工場を建設するはずがありません。
冒険するのではなく、野心を持つ
むかしは、<不二家>が「キットカット」を売っていましたね。
きっと覚えているひともいるのではないかと思います。
この「キットカット」がイギリスで誕生したのは1935年というのでおどろきの、ロングセラー商品です。
でも、発売当初は「ロントリーズ・チョコレート・クリスプ」というネーミングです。
きっとそのままのネーミングであればここまでロングセラー商品にはならなかったのではないかと思います。
現在では<ロントリー>社が<ネスレ>に買収されたので日本では<ネスレ日本>が「キットカット」を販売しています。
そしてこの<ネスレ日本>の新商品開発への熱意の結果として話題性の高い商品になっていることを知りふたたび、「キットカット」が好きになりました。
ちなみに新商品の開発というのは
- とちおとめ
- 信州りんご
- 神戸プリン風味などの「ご当地みやげ」シリーズ。
- おとし玉
- キットメール
- 紅白カップなどの「期間限定」シリーズ。
そのほかにも
- いちご
- バナナ
- 宇治抹茶など、おおくの商品が出ています。
変わり種としては「キットカット日本酒」があります。
2014年に西武池袋店に初出店した「キットカット・ショコラトリー」。
キットカットの高級タイプを売るお店ですが札幌、東京、名古屋、大阪の全国で7店舗だけ出店しています。
この「キットカット・ショコラトリー」が女性客などに人気で今年の春先には羽田空港で3ヶ月期間限定の「キットカット・ショコラトリー」を出店。
現在はふたたび羽田空港で11月末まで期間限定ストアをオープン。
これらの商品展開やショップ展開の状況を鑑(かんが)みると「キットカット」のブランディングを構築していると思います。
そしてブランディングの先には「キットカット・ショコラトリー」の海外進出を視野にいれている。
冒頭の「キットカット」の新工場の建設はその展望の象徴のように思われます。
なにごとも、展望なくしてあらたな試みをすることはありません。
しかし「あらたな試み」が必ず成功するとは限りません。
世のなかの誰も保証してくれるわけではないのです。
なぜなら“ 未来に『絶対』はない ”からです。
それでも「挑戦」を続けないかぎり会社が未来永劫つづくことはありません。
しかし「守り」に入れば「勝機」が訪れることは無いのです。
すぐれた経営者のマインドは「アドベンチャー(冒険)」ではなく「ベンチャー(野心)」です。
その意味ではすぐれた経営者は……「事業家」「企業家」と呼ばれるべきなのかもしれません。
このことから何を学べるでしょうか?
経営者は……守りに入れば「勝機」を失う。
経営者は……挑戦し続ける者だけが「成功」をつかみ取ることができる。
*注1 TRI:トヨタ・リサーチ・インスティテュート「顧客第一」の考え方をもつこと。
*注2 Amazonエフェクト:Amazonの影響による売り上げの激減で業界のシェアをうばわれ最悪のばあい倒産に至る現象のこと。


