今日のテーマは『時代に合わせた売りかた』です。
なにか?妙なドリンクをもらった
名古屋の街を歩いていたら「モンスターエナジー」をもらいました。
商品のことを知らないのでそれほど嬉しいわけでもなくそのままセレクトショップへ立ち寄り陳列されている服を見ていたら「おっ、モンスターエナジーですね。」と店員さんに声をかけられ「よく飲まれるんですか?」と聞かれたので「いま、歩いててもらったんですよ。」と正直に答えると「それ、一本が高いんですよね。」と笑顔の似合うイケメンに言われました。
そのお店では2点ほど買い物をして去りましたがあらためてその缶を見るとなんとも気持ちの悪い色とデザインをしていています。
プルタブを引き起こして中身を飲んでみてもそれほどおいしいとは思いませんでした。
そう言えばこの味をかなり強くしたら「オロナミンCドリンク」に似ているかも……と味オンチの感想です。
「モンスターエナジー」は売りかたがウマイ
あなたは最近「栄養ドリンク」を飲んでますか?
サラリーマン時代はときどき疲れて飲んでいましたがいまではまったく「栄養ドリンク」を飲まなくなりました。
ひと昔前は『24時間、戦えますか』というテレビコマーシャルが流れけっこう疲れていても「リゲイン」を飲んでさらに頑張って働いていました。
「ファイト、一発!」も私にとってはなつかしい飲み物ですがいつも、テレビコマーシャルでチカラ強い、ふたりの若者が困難を乗り越えてグイッと「リポビタンD」を飲む。
この「栄養ドリンク」の売り上げが年々、下がってきています。
冷静に考えれば……『モーレツに働く』イメージは時代とともに変わってきており昔のように「がんばって働く」というのはいまどきの働き方ではないですね。
ましてや大企業や有名企業の「違法残業問題」が話題になり政府が推進する『働きかた改革』を見ても「長時間労働の是正」が3本柱のひとつになっています。
このような社会状況のなかで「24時間」は、とても戦えませんし「ファイト、一発!」の掛け声も大きな声で掛けにくいと思います。
そんな風潮が「栄養ドリンク」の売り上げにおおきな影響を及ぼしているようです。
にもかかわらず<モンスタービバレッジ社>の「レッドブル」「モンスターエナジー」は若者を中心にしてどんどん売れているではありませんか。
この現象がなぜ起きているのか考えてみるとそう言えば名古屋の街を歩いていても「レッドブル」のPRカーがよく走っているのを見ましたし冒頭でお話ししたように街頭で「モンスターエナジー」を無料配布していました。
若いころに猛烈に働いた「モーレツ社員」のおじさんではなく「ワークライフバランス」の時代を迎え効率よく働く若者に対してこのようなアプローチを繰り返してきた結果が「栄養ドリンク」の大手メーカーと「エナジードリンク」との売り上げ傾向の差になってきているのでしょう。
日本では「モンスターエナジー」などを<アサヒ飲料>が独占販売していますが「栄養ドリンク」の大手メーカーもあらたな手を打ちはじめています。
それは「肉体疲労」をやわらげて「もっと働く」というイメージではなく「精神疲労」をやわらげるための新製品を発売したり「ガンバルおじさん」から「ガンバってる女性」に向けて新製品を発売したりしているのです。
これは「新商品(プロダクト)」の開発であり「対象顧客(ターゲット)」の変更になりあきらかなマーケティングの路線変更になります。
これに加えて「広告モデル」や「販売手法」などをあらたに切り替えていけば「栄養ドリンク」のビジネスモデルを「時代にマッチング」させることになります。
このことから何を学べるでしょうか?
売れていた商品は……いつまでも売れ続けることはむずかしい。
いつの日か売れなくなるときがくる。
売れなくなった商品は……ビジネスモデルを進化させればふたたび売れる商品に変わる。
◉理想のお客様 ◉主な仕事 ◉経営資源◉選ばれる理由 ◉協力者 ◉チャネル◉提供する価値 ◉収益方法 ◉コスト現象をみるのではなく本質をみることで為すべきことが理解できる
愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ
*注1 TRI:トヨタ・リサーチ・インスティテュート「顧客第一」の考え方をもつこと。
*注2 Amazonエフェクト:Amazonの影響による売り上げの激減で業界のシェアをうばわれ最悪のばあい倒産に至る現象のこと。


