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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第323話 ブリジストンのビジネスモデル

2018年12月28日 執筆:渡邉ひとし

こんにちは、渡邉ひとしです。

第323話のテーマは『従来のビジネスモデルが通用しない』です。

(ブログは月曜・金曜の投稿です)

日本初の取り組みを続ける会社

1931年3月に<日本足袋>タイヤ部が独立して福岡県に<ブリッヂストンタイヤ>を設立しました。

1935年にゴルフボールの量産を開始しました。

1937年に本社を東京に移転しました。

1942年に戦争に伴い英語表記の社名を<日本タイヤ>に変更しました。

1949年に<ブリッヂストン自転車>を設立しました。

1951年に<ブリヂストンタイヤ>に社名を変更しました。

1964年に日本初になる乗用車用のラジアルタイヤを開発しました。

1972年に<ブリヂストン・スポルディング>を設立してスポーツ用品事業に進出。

1984年にC I の導入により<ブリヂストン>に社名を変更しました。

1988年にアメリカの<ファイアストン>を正式に買収して子会社化しました。

2008年5月に<東洋ゴム工業>との業務・資本提携を発表しました。

ブリジストンのビジネスモデル

2017年10月にパラアスリートを支援する競技用具の開発を始めると発表しました。

タイヤやゴルフシューズなどで培ってきたゴム配合技術を応用してパラアスリート向けのスポーツ用具を開発していて国際オリンピック委員会と五輪の最高位スポンサー契約を結んでいます。

同じく2017年10月に2022年を最終年度とする5年間の中期経営計画を発表しました。

◉ ブランド戦略の推進◉ 技術革新の推進◉多角化事業の拡充などを重点項目に盛り込みタイヤブランドである「ブリヂストン」や「ファイアストン」の一段の強化を目指しています。

さらにガバナンス(企業統治)体制を軸としてアメリカ・ヨーロッパ・アジアのトップを兼務や横滑りさせます。

このことにより経営に多様な視点を取り入れ社内でチェック機能を働かせる狙いです。

2017年11月に鉱山で使うダンプカー用タイヤの使用状況や交換時期をIoTを活用して一括管理するサービスを始めました。

表面のすり減り度合いなどを予測して鉱山の生産性に直結するタイヤ交換の効率を高めます。

2018年2月には「2018年12月期」の連結純利益が前期比7%増になりそうだと発表しました。

「2014年12月期」以来4年ぶりの最高益になりますが①「値上げ浸透」②「高級品シフト」③「資源高」の3つの要因がリードします。

<ブリヂストン>の津谷正明CEOは……「足元の事業基盤を作り上げるのと同時に将来への投資や事業変革をしていく」と記者会見で述べています。

「自動車産業の大変革期ではタイヤに対する市場の要求は変わってくる」と西海和久COOは変化に備える必要性を強調しました。

「自動車産業の大変革期」とは……◉ コネクテッドカー(つながる車:C)◉ 自動運転(A)◉ シェアリング(S)◉ 電動化(E)という4つの変革の頭文字を取った「CASE」のことを指しています。

たとえば自動運転時代に生かせそうなのが「エアフリーコンセプト」と呼ぶ空気を充填する必要のない新型タイヤです。

完全無人運転が実用化され無人タクシーが普及した時にパンクしても乗客にタイヤを交換させることはできません。

電気自動車にはパンクしても時速80㎞で80㎞を走行できる「ランフラットタイヤ」が向いています。

2018年6月に「スマートファクトリー構想」の詳細を発表しました。

商品戦略や開発〜製造〜販売〜顧客の製品使用過程などバリューチェーンの情報を情報通信技術やIoT技術でつなぎビッグデータ解析やシミュレーションを行うことによって迅速かつ高品質なタイヤ生産を目指します。

2018年11月に「2018年12月期」の連結営業利益が前期比2%減になりそうだと発表しました。

景気が拡大する北米市場ではトラック・バスと乗用車の新車用タイヤの需要が想定以上に伸びています。

採算が低い新車用にタイヤを優先した結果高採算の補修用タイヤの販売が想定を下回る見通しです。

津谷正明CEOは……「空気入りタイヤができて100年がたつ」「タイヤも変革期を迎えている」と述べており従来のタイヤの売り切りモデルを脱するビジネスモデルや開発体制を変える意向を示しています。

2018年12月には江藤彰洋副社長が2019年1月1日付で最高執行責任者(COO)兼社長に昇格する人事を発表しました。

<ブリヂスチン>では6年ぶりに社長職を復活することになります。

新たに2人の副会長職を設けて4頭体制で経営の舵取りをします。

「100年に1度の変革期」とされる自動車産業の転換点を迎えています。

これから「CASE」と略される新たなビジネスが台頭してきます。

世界首位のタイヤメーカーである<ブリヂスチン>の新時代を迎える新たなビジネスモデルの構築が喫緊の課題になっています。

*次回のブログは来年1月9日水曜日です『ビジネスモデル虎の巻』近日出版予定!

経営者の方が自社のビジネスモデルをチェックできる本になっています。

今日の事例で何を学べるでしょうか?

「100年に1度の変革期」を迎えた企業は……従来の事業やビジネスモデルが通用しなくなることを自覚し新たな事業や新たなビジネスモデルを早急に構築するすることが最大の課題になる。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

経営戦略・組織変革・AI活用を、実務と心理の両面から支援しています。中小企業の経営者の方には、訪問またはオンラインで、ご相談をお受けしています(初回は無料)。

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