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ブログ / ビジネスモデルの企業事例

第98話 社長が現場で、社員と同じ汗を流している!

2017年8月13日 執筆:渡邉ひとし

ある会社の社長さんを訪問したときに対応していただいた方の言葉です。

「ちょっと、社長は現場にいるのでもうしばらく、お待ちください。」

今日のテーマは『社長の仕事は現場ですか?』です。

最近、聞かなくなった言葉

むかしは「タイム イズ マネー」という言葉をよく聞きましたが最近あまり聞かなくなったのは私の周辺だけでしょうか?

「時(とき)は金(かね)なり」という言葉も聞かなくなりました。

この言葉のルーツを私は、よくは知りませんが時間の大切さを説いた言葉であることは間違いなさそうです。

「時間をお金で買う」という言いかたもしますが今日は時間について考えてみたいと思います。

社長が、現場の仕事をしている

「時間」という言葉でいの一番に頭に浮かぶのは「時間の無駄」という言葉です。

「時間の無駄」という言葉で多く使われる意味はやっても余り意味が無いことなのでやるだけ無駄ですよ。

そういった場合にこの言葉が使われていると思いますが私にとっての「時間の無駄」という言葉は会社のトップである社長が「部長や取締役と同じ仕事で汗を流す」という意味あいになります。

とは言えどうしても社長が手を出さないといけない時もあります。

中小企業のばあいそれほど多くの社員を採用しているわけではないのでどうしても手が足りないときには瞬間的に社長が仕事を手伝うこともあると思います。

ただ、ここで気を付けなければならないことはその状態がわりと長く続いてしまうことです。

続くとなぜいけないのか?

それは、その状態が続くと「状態の日常化」になりやすいからです。

つまり社長が瞬間的に仕事をカバーすることがあってもその状態が日常化することで手伝いのはずの仕事がいつのまにか社長の仕事の一部になってしまうからです。

これが当たり前になると……次から次へと社長の手を出す仕事が増えていくことになります。

なぜなら社長自身も、まわりの社員にとってもそれが日常の風景になるからです。

そして気がつくと……社長が、当たり前のように部長や取締役の仕事をするようになります。

これは会社の経営にとっては黄色信号の点滅状態です。

社長に「イエローカード」を見せなければいけない状態です。

社長の仕事は現場の仕事を手伝うことではなくて社長にしかできない経営の仕事をしてもらわなくては会社の将来に暗雲が立ち込めることになります。

くれぐれも現場の仕事に社長が手を出すようなことはほんの瞬間的な状態で済ませるように心がけてください。

もし、社長が現場の仕事に手を出す状態がこれからも続くようであればそれは他の手を打つことを考えるときがきているのだと思ってください。

このことから何を学べるでしょうか?

社長は…現場の仕事を手伝うことがあってもその状態が日常化することは意識して避けるようにする。

社長の仕事は……現場の仕事を分担するのではなくほかの誰にも手を出せない会社の経営という仕事である。

*注1 成長社会:右肩上がりで成長できた社会。

モノを作れば売れていた社会。

*注2 成熟社会:右肩上がりの成長は期待できない社会。

モノを作っても売れなくなった社会。

渡邉ひとし
渡邉 ひとし株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役/持続型経営コンサルタント

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