今日のテーマは『素直(すなお)が、いちばん』です。
理由がわからない
いまからかなり前の話になりますが私が師匠に出会えたころのことです。
あまた多くのひとが出入りする広告代理店。
なかでも師匠の勤務する会社は日本を代表する業界トップの企業でした。
そのなかで、なぜ?
お客様である方が私の師匠になっていただけたのか?
ずぅ〜と不思議に思っていました。
偶然、生まれ月が師匠と一緒の6月でしたが年齢も、ひとまわりほど差がありましたからほとんど共通することなど見つかりませんでした。
なぜそこまで、良くしていただけるのか?
前にもお話ししましたが私の34歳の誕生日に師匠が予約した料亭へ呼ばれて誕生日のお祝いと師匠からの卒業式を兼ねたふたりだけの食事会をしていただきました。
そのときに師匠がいつも身につけていた純銀のライターとボールペンを譲り受けることができました。
ふたりだけの関係の節目ですからもう再び会えないというわけではありませんが長年、不思議に思っていたことをいましか、聞く機会がないと思いなんとなく聞きにくいと思っていたいまさらの質問をしてみました。
「なぜ、私に、何から何までいろいろと教えていただけたのですか?」
師匠は、はじめ少し驚いた顔をしていましたが『それは……お前がバカだから、に決まってるだろう』そう言われて「なるほど!」と納得したとき。
『たわけ!
そんな訳ないだろ!』
最近、ほとんど言われなくなって寂しい気持ちでしたがひさしぶりに、いつものお叱りの言葉を聞くことができました。
つづけて言われたことは……『それはお前が素直(すなお)だからだよ。』
これは意外な言葉でした。
正直に言って“えっ、そんなこと”と思ってしまいました。
しかし、そこも師匠には見透かされてそのあとは「素直(すなお)」の大切さをおなかが、いっぱいになるまで話していただきました。
私が、いまの年齢になってやっと理解できることは素直(すなお)な若者を目の前にするとその若者の役に立ちそうな話しを一所懸命に話している自分の姿があるということです。
まぁ、聞いている若者にとっては迷惑な話しでしかありませんが……。
このことから何を学べるでしょうか?
ひとは…肩書きや、学力や能力にかかわらず素直(すなお)なひとに気持ちが傾いていく。
向上心のあるひとは……教えていただきたいひとの話すことや考え方に素直(すなお)になって受け入れることが何よりもいちばん大切になる。
*注1 成長社会:右肩上がりで成長できた社会。
モノを作れば売れていた社会。
*注2 成熟社会:右肩上がりの成長は期待できない社会。
モノを作っても売れなくなった社会。


