ブランド経営の第18講テーマは……『セミナー・ジプシー』です。
購入したことで満足してしまう……
毎週水曜日のブログは企業が『ブランド経営』になるためのお話しをしています。
今日のテーマは[セミナー・ジプシー]です。
「セミナー・ジプシー」という言葉を聞いた方もいると思いますが多くのセミナーに参加している方のことを指しているわけではありません。
セミナーに参加している回数ではなくセミナーに参加する「目的」のことを指しているのです。
前回の『ブランド経営ブログ』に書いた「ノウハウ・コレクター」にも通じるところがあります。
「ノウハウ・コレクター」の場合もノウハウを購入する数量のことを指しているわけではありません。
ノウハウを購入する「目的」のことを指しているのです。
つまり「明確な目的」もないままになんとなく……とかついでに……とかこれも手に入れておこう……とかいつのまにか購入した「ノウハウ」「ハウツー」のモノで部屋がいっぱいになっているような状態のことを指しています。
結局は「ノウハウ」を購入したことで満足してしまうケースが多いのです。
ブランド経営:セミナー・ジプシー
「セミナー・ジプシー」も同様で「セミナー」に参加したことで満足してしまうケースが多いのです。
そして数ヶ月もすればそのセミナーで受講した内容も忘れてふたたび同じようなセミナーに参加してその内容に満足するという他人から見れば摩訶不思議な行動を繰り返します。
じつは私も今から数年前の10月と11月にそれぞれ30を超えるセミナーを受講した経験があります。
2ヶ月で60を超えているわけですから1日に2つのセミナーを受講したこともある計算になります。
ただしこの異常とも思えるこの行動には明確な目的がありました。
それは「セミナーの流れと運営を学ぶ」という目的でした。
その翌年の春から自分でセミナーを開催して毎月のようにセミナー講師を務めました。
「2ヶ月で60を超えたセミナー受講」はその目的を達成したことになります。
誤解をして欲しくないのは「なんとなく…セミナーを受講する」ということを否定しているわけでなく目的の無いセミナー受講を繰り返すことに疑問を投げかけているのです。
もちろんセミナー受講が趣味という方もいるかもしれません。
そういった「趣味」に疑問を投げかけることはしません。
「目的」もなく「趣味」でもなく手当たり次第にセミナーを受講していることに疑問を投げかけているのです。
今から数年前の冬に東京で開催されたセミナーに参加してセミナー後の懇親会に参加しました。
その時に同席した方からセミナーについて聞いた話です。
「世の中には数万円という高額セミナーがありますね」と話しかけたところ「えっ、数十万円じゃないの?」と聞き返されました。
その方は多くのセミナーに参加していて200万円のセミナーにも2回参加していました。
「すごく高額ですね!」
「相当の内容だったんでしょうね」と聞くと「1回は確かに手応えがあったがもう1回はそうでもなかった」と答えてくれたので「それは勿体なかったですね」と(気の毒に感じて)言うと「何か勘違いをしていませんか?」という意外な言葉が返ってきました。
その方の持論をまとめると……セミナーに参加する心得は『全て自分の問題だ』ということです。
セミナーの良し悪しはセミナー講師の問題ではなく「受講する側」の問題である。
「明確な目的」をもって受講すれば必ず得るものはある。
ボーと受け身で受講している人はどれだけ素晴らしい内容でも得るものは極めて少ない。
先ほどのイマイチという200万円セミナーでも得るものはあった。
セミナーを受講する者は「聞く能力」を磨かないとダメ。
講師を批判している受講者はセミナーを受講する資格のない人で「聞く能力」を磨かない人である。
セミナー後の懇親会の参加者から「目からウロコ」の話しを聞くことができました。
この日は素晴らしいセミナーを続けて受講した気分になりました。


