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【ミドルシニア世代の智慧】

第25話【ミドルシニア世代の智慧】

 

《アナログデジタル融合マーケティング

の理想と現実》

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中小企業が陥る3つの落とし穴

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いつもお読みいただき有難うございます。

 

経営戦略コンサルタント

組織変革コンサルタント

の渡邉ひとしです。

 

デジタルツールを導入しても

成果が出ない。

 

展示会で名刺を集めても

受注につながらない。

 

これが

多くの中小企業が直面する現実です。

 

解決策として注目される

アナログとデジタルの

融合マーケティングですが

 

単純にツールを

組み合わせるだけでは失敗します。

 

融合戦略が機能するには

組織体制の整備と現場の意識改革が

不可欠だからです。

 

今回は融合マーケティングの

落とし穴を明らかにし

実践的な改善策を提示します。

 

 

*写真はイメージです

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部門間連携の断絶が招く投資の無駄

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アナログ手法に慣れた営業部門と

デジタル推進を担う

マーケティング部門。

 

この2つの部門が連携できなければ

どんな優れたツールも

宝の持ち腐れになります。

 

営業担当者は顧客との対面を重視し

CRM入力を後回しにします。

 

マーケティング担当者は

データ分析を求めますが

必要な情報が集まりません。

 

結果として

Web広告の効果測定ができず

展示会のフォローも属人的になります。

 

問題の根本は

各部門が異なる成功指標で

動いている点にあります。

 

営業は個人の売上目標を追い

マーケティングはリード獲得数を追います。

 

顧客体験という

全体最適の視点が欠落しているのです。

 

さらに深刻なのは経営層が

この断絶を認識していない場合です。

 

「CRMを導入したから

連携できているはず」

 

という思い込みが

問題を長期化させます。

 

実際には

営業担当者にとってCRM入力は

業務の妨げと認識されています。

 

特に成績優秀な営業ほど

独自の顧客管理方法を確立しており

新システムへの移行を嫌います。

 

この抵抗感を無視したまま強制すれば

形だけの入力が横行し

データの信頼性が損なわれます。

 

部品メーカーA社では

経営層主導でCRMを導入しました。

 

しかし

営業部門の8割が60歳以上で

入力作業を二度手間と拒否しました。

 

商談内容は個人のノートに記録され

退職時に顧客情報が消失する事態が

続発しました。

 

一方で

マーケティング部門が実施した

Webセミナーには

100名が参加しましたが

 

営業がフォローをしないため

商談化率はゼロでした。

 

結果的に

年間1,200万円のシステム費用が

無駄になりました。

 

部門間で顧客データは共有財産

という認識が欠如していたため

 

デジタル投資が

部分最適で終わったのです。

 

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現場のリテラシー不足がもたらす

運用の崩壊

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デジタルツールの導入成功には

現場スタッフの理解と協力が必要です。

 

しかし多くの企業では

トップダウンでツールを導入し

現場への教育を軽視します。

 

操作方法の研修だけでは不十分です。

 

・なぜデータ入力が必要なのか

・どう業務改善につながるのか

 

この意味づけがなければ

現場は動きません。

 

特に

長年の経験を持つベテラン社員は

新しい手法への抵抗感が強くなります。

 

加えて

デジタルツールの効果は

即座に現れません。

 

初期段階では入力作業が増え

業務負荷が上がります。

 

この投資期間を乗り越えるには

経営層の忍耐と

現場への継続的な支援が必要です。

 

しかし多くの企業は

3ヶ月程度で効果が見えないと判断し

運用が形骸化していきます。

 

もう一つの課題は

ツール選定の段階で

現場の意見を聞いていない点です。

 

経営層やIT部門が机上で選んだツールは

現場の実態と乖離しがちです。

 

例えば

外回りが多い営業に

PC専用のツールを導入しても

活用は一向に進みません。

 

スマートフォンで

簡単に入力できる仕組みが必要ですが

 

この基本的な配慮が

欠けているケースが散見されます。

 

食品卸売業のB社は

顧客フォロー強化のため

LINE公式アカウントを開設しました。

 

しかし

営業担当者への事前説明が不足し

 

SNSは若者のツールという先入観から

活用が進みませんでした。

 

配信内容も

商品カタログのPDF送付のみで

 

顧客ニーズを無視した

一方通行の情報提供に終始します。

 

登録者500名のうち

半年でブロック率が60%に達しました。

 

さらに

LINE経由の問い合わせに

営業が対応しないため

クレームが続出しました。

 

デジタルツールが顧客満足度を下げる

皮肉な結果となりました。

 

現場の意識改革なくして

ツール活用は成功しません。

 

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今日のまとめ

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アナログとデジタルの

融合マーケティングは

理論的には有効です。

 

しかし現場レベルでは

・部門間の断絶

・リテラシー不足

・運用体制の不備

 

が成功を阻みます。

 

安易なツール導入に走らず

まず組織の現状を直視すべきです。

 

改善の第一歩は部門横断的な

プロジェクトチームの立ち上げです。

 

「営業」「マーケティング」

「IT部門」から代表者を選び

週次で課題を共有します。

 

次に

小規模なパイロット運用から始めます。

 

全社展開を急がず

意欲的なメンバーで成功事例を作り

横展開していく方法が現実的です。

 

最も重要なのは

デジタル化の目的を明確にする作業です。

 

「競合他社が導入したから」

という動機では現場は動きません。

 

「顧客満足度を上げ売上を伸ばす」

という共通目標を設定し

各部門の役割を再定義します。

 

融合マーケティングの真価は

組織全体が一体となって

初めて発揮されます。

 

自社の課題を洗い出し

実行可能な改善策から着手してください。

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

*次回発行は

10月8日水曜日の予定です。

 

次回は「ビジネスモデル」がテーマの

 

第26話

「過去の成功事例から学ぶ

ビジネスモデルの進化」

 

次回もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

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(社長の夢を実現する伴走者)

渡邉ひとし

 

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一般社団法人 空き家再生機構 /理事

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<令和2年度迄>

中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師

<令和元年度迄>

愛知産業大学 経営学部経営学科

造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師

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<著書>

『ビジネスモデル虎の巻!』 

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株式会社
未来デザインカンパニー

                 

株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役。
電通の専属会社で6万件を超える広告制作に携わった経験を持ち、独立後、経営相談は延べ1200件以上。 経営者の想いを中心に置き、 経営計画・行動計画・未来会計の3つの視点から、独自の【持続型経営3ステップ構築法】を活用し、幅広い分野でクライアントを成功へと導いています。
 

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