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ビジネスモデルの企業事例

第509話 パルグループホールディングスのビジネスモデル

 

今日も読んでいただき有難うございます。

経営戦略コンサルタント渡邉ひとしです。

 

企業の経営課題解決を支援する中で

多くのビジネスパーソンと接してきました。 

 

特に責任ある立場を任されながらも

将来のキャリアや家族とのバランスに

 

葛藤を抱えているケースが

多いと感じています。

 

現代社会はVUCAの時代と言われ

先行きが不透明な経済状況

 

グローバル化の進展

そして

AIやデジタル技術の急速な進化など

 

これらの変化は

私たちの働き方やキャリアプランを

大きく揺るがしています。

 

従来のキャリアパスや

成功モデルが通用しなくなり

 

多くの人が将来への不安を

抱えているのではないでしょうか。

 

そんな時代だからこそ、

今回のビジネスモデルから

学ぶ点は多いと考えています。

 

パルグループホールディングスは

アパレル業界の常識にとらわれず

 

常に変化を恐れずに

新たな事業に挑戦し続けています。

 

それはまさにVUCAの時代に

求められるビジネスモデルと言えます。 

 

このビジネスモデルを紐解くことで

自身のキャリアプランを見直し

 

変化の激しい時代を生き抜く

ヒントが見えてくるはずです。

 

中小企業も大企業も

日本の市場に於いては

 

同じ外部環境のもとで

懸命に営業活動をしています。

 

大企業の課題や経営を観察することで

自社に活かしてください。

 

今回も企業のビジネスモデルを取り上げ

その成功要因や課題について

深堀りしていきます。

 

今日の企業事例は第509話

パルグループホールディングスのビジネスモデル】

 

 

 

(画像はイメージです)

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ミッション、ビジョン、バリュー

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【企業理念:VISION】

社員と株主

みんなの幸せのための経営

 

【社是】

常に新しいファッションライフの

提案を通して社会に貢献する

 

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企業の沿革

==============================

 

1961年9月に

創業者の井上英隆氏により

<スコッチ洋服店>を設立しました。

 

1973年10月に

<スコッチ洋服店>よりカジュアル部門を

分離して<パル>を設立しました。

 

1988年6月に

渋谷パルコに『アレグロビバーチェ』

を開店し東京に進出しました。

 

1994年4月に

300円ショップの『3COINS』

1号店を大阪市に開店しました。

 

2001年12月に

JASDAQ市場に上場しました。

 

2004年2月に

東京証券取引所市場

第二部に上場しました。

 

2006年8月に

東京証券取引所市場

第一部に指定替えしました。

 

2016年9月に

会社分割により衣料・雑貨事業を

<パル分割準備会社>に承継し

 

持株会社に移行後

<パルグループホールディングス>

に商号を変更しました。

 

=============================

ビジネスモデルの企業事例

<パルグループホールディングス>

=============================

 

2023年9月に

女性に人気の雑貨店3COINSを運営し

2023年2月期に3年ぶりの

最高益を更新しました。

 

3COINSは1994年に創業し

300円均一ショップとして

スタートしましたが

 

2010年代から300円を超える

商品も扱うようになり現在では

約2,500種類の商品を取り揃えています。 

 

週ごとに季節を意識した商品が

投入され売り場に変化が多いことも

リピーターを生む要因になっています。

 

2023年10月に

『2024年2月期』の連結純利益が

前期比25%増になる見通しと発表しました。

 

新型コロナウイルス禍が

落ち着いてきたことで

女性向けアパレル事業などが伸びています。

 

2023年11月に

『2024年2月期』の年間配当を50円とし

従来予想から20円積み増すと発表しました。

 

人流が回復するにつれ客足が戻り

衣料品や雑貨の収益が伸びたため

株主への利益還元を充実させる狙いです。

 

パルグループホールディングスの株価は

1年で約2倍になりました。

 

新型コロナウイルス禍からの

人流の回復を受けて

 

女性向け衣料や雑貨の販売が伸びており

好感した買いが集まりました。

 

2023年11月に

パルグループホールディングスの

創業者井上英隆会長が3月1日付で

取締役相談役になると発表しました。

 

設立50年を機に一線を退き

経営体制を見直す考えです。

 

2023年12月に

パルグループホールディングスの株価は

2022年末比で96%上昇しました。

 

『2024年2月期』の連結純利益が

前期比25%増になる見通しを発表し

 

最高益を見込んでいた従来予想から

さらに20億円上振れしたことが

好感されています。

 

2024年1月に

奈良県で廃校舎を活用して

商業施設をつくります。

 

2024年7月の開業を目指しており

30~40代の女性や

 

その家族を主な客層として

年間約4万人の来場を見込んでいます。

 

2024年1月に

2月期決算企業の株価上昇率ランキング

で首位になりました。

 

人流回復で衣料品の販売が伸び

2024年2月期の連結純利益は

過去最高を見込んでいます。 

 

2024年3月には

300~500円程度の生活雑貨市場で

競争環境が激化しました。

 

3COINSのほか<良品計画>も

500円以下の商品を販売する

新業態を出店しています。 

 

100円ショップ各社も100円以上の

商品の取り扱いを広げています。

 

2024年3月に

『2024年2月期』の連結決算で純利益が

前期比29%増と過去最高益になりました。

 

円安が進み雑貨事業の利益を押し下げ

新型コロナウイルス禍が落ち着き

 

外出機会が増えたことで店舗や

ECサイトでの衣料品販売が好調でした。

 

2024年4月に

売上高と利益ともに

過去最高を更新し続けています。

 

多様なジャンルにわたる

45ブランドを展開することで

 

トレンドや社会環境の変化に対応できる

ユニークな経営スタイルが強みです。

 

2024年4月に

公式アプリ会員数は1,000万人に

迫りつつあると表明しました。

 

オンラインでのプロモーションに

力を入れています。

 

2024年3月に

トップに就任した松尾勇会長のもと

社員の自主性を尊重し

現場の声を大事にする姿勢が

加速しています。

 

ブランドを任せる際の基準は

「大阪弁で言うところのおもろいやつ。

どこか魅力がある人

おもろいことやるんちゃうかと思える人」

 

創業者の勘と

その人の熱意で採用されてきました。

 

誰でも社長に直接

自分の意見やアイデアを提案できる

『拝啓社長殿制度』があります。

 

創業間もなくにつくられた制度で

現在45あるブランドのほとんどは

 

社員のアイデアと

行動から生まれたものです。

 

2024年7月に

奈良県下市町に複合商業施設を

開業しました。

 

旧・下市南小学校を改装した施設で

地元の食材を提供するレストランのほか

 

レンタルオフィスや子供が遊べる

キッズスペースを備えています。 

 

県外からの家族連れの観光客などを

主な客層に年間4万人の集客を目指します。

 

2024年7月

『推し活』への熱を既存の事業に

取り込む動きが広がっています。

 

3COINSでファン同士がグッズを交換する際

手持ちの品を首から下げて一目で見せられる

『推し交換ボード』を販売しています。

 

2024年7月には

3COINSの店舗の大型化を加速させています。

 

新規出店のほとんどを大型店の

『3COINS+plus』にし

 

既存店のリニューアルも進めて

2025年2月期末で全体の約8割を

大型店にする狙いです。 

 

円安で雑貨の輸入コストが上昇し

利益の確保が難しくなるなか

 

店舗運営を効率化して

利益率の向上を狙います。

 

2024年9月に

小売業の株価上昇率ランキングで

2位になりました。

 

税抜き300円の商品を軸とする3COINSや

主に若年層の女性を対象とした

衣料品が業績をけん引しています。

 

2024年10月に

『2025年2月期』通期の連結純利益が

前期比15%増の見通しと発表しました。

 

従来予想を18億円上回る見通しで

雑貨店3COINSの人員シフト効率化で

利益率が改善するほか

 

為替相場が想定より円高に振れ

仕入れ費用が抑えられる見込みです。

 

2025年1月に

国内最大規模の店舗を

イオンモール広島府中店に

リニューアルオープンしました。

 

3COINSが

客層の拡大という重要課題に向け

 

男性客と若年層の獲得を狙った

コーナーを設けました。

 

3COINS+plusイオンモール広島府中店

では広い売り場を活用し

カテゴリーごとの商品を

大幅に拡充しています。

 

2025年1月に

パルグループホールディングスの

新社長に児島宏文氏が就任しました。

 

5月28日に取締役を退任する創業者の

井上英隆相談役に特別功労金として

31億5800万円を支給すると発表しました。

 

1973年の創業から2024年3月に

会長職を退くまで

 

雑貨店3COINSや

数多くのアパレルブランドを育てました。

 

2025年2月に

パルグループホールディングス傘下で

雑貨店やアパレルを手掛けるパルは

 

2026年4月に入社する新卒の初任給を

6万6000円増額すると発表しました。

 

アパレルや雑貨店の事業拡大に向けて

優秀な人材の獲得を急ぐ狙いです。

 

今日の企業事例である

<パルグループホールディングス>を

もう少し俯瞰してみましょう。

 

3COINS事業の躍進によって

若年層の消費拡大に貢献していますが

アパレル事業の低迷が懸念されます。 

 

また大卒の初任給を

30万円に引き上げるなど

 

人材確保の取り組みを強化していますが

企業の収益への影響も懸念されます。

 

3COINSの成功は目覚ましいですが

一方でアパレル事業の低迷は深刻です。 

 

これはまさに現代社会における

消費者の深層心理を反映していると

言えるのではないでしょうか。

 

消費者は

低価格で高品質な商品を求める一方で

 

本当に価値のあるものには

お金を惜しまない傾向があります。 

 

3COINSは低価格帯でありながら

デザイン性や機能性に優れた

商品を提供することで

ニーズを捉えることに成功しました。

 

しかしアパレル事業においては

低価格帯のブランドは

ファストファッションとの競争に晒され

 

高価格帯のブランドは

消費者の購買意欲を刺激するだけの

魅力を提供できていないようです。

 

今日の企業事例は

経営者に多くの示唆を与えてくれます。

 

まず変化の激しい現代社会においては

消費者のニーズを的確に捉え

 

それに対応した商品やサービスを

提供することが不可欠です。

 

3COINSの成功はまさに

この点を体現していると言えるでしょう。

 

また人材の重要性も

あらためて認識させられます。

 

優秀な人材を確保し育成することは

企業の持続的な成長にとって欠かせません。 

 

パルグループホールディングスは

初任給の引き上げなど

人材確保に力を入れていますが

 

人件費の増加は企業の収益を

圧迫する可能性も孕んでいます。

 

パルグループホールディングスの

ビジネスモデルは

成功と課題が混在する複雑なものです。 

 

私たちはこの事例を参考に

自社のビジネスモデルを見直し

 

将来にわたって持続的な成長を

実現していく必要があります。

 

 

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#社員の笑顔

#社長の想いが叶う

#ホワイトボードに描く

#希望は継続の礎

#現状維持は衰退

#未来思考

#ビジネスモデル

#持続型経営3ステップ構築法

#コーチング方式

#アクティブ・ラーニング

#渡邉ひとし

#株式会社未来デザインカンパニー

 

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*次回の発4月7日月曜日の予定です。

 

★前回までの企業事例の一部です。

SBIホールディングス

ブリヂストン

ロート製薬

TDK

大和ハウス工業

レゾナック・ホールディングス

キーエンス

テルモ

ファナック

ダイキン工業

すかいらーくホールディングス

楽天グループ

イビデン

トリドールホールディングス

パソナグループ

ENEOSホールディングス

東急不動産

日本航空

 

★上記以前に取り上げた企業事例は

下記のブログで読むことができます。

 

Amebaブログ

[link]http://ameblo.jp/rabbit-g/

 

Facebook頁

[link]https://www.facebook.com/hitoshi.miraidesign

 

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渡邉ひとしのプロフィール

 

【広告業界】

日本最大手の広告代理店電通の

専属プロダクションで6万件を超える

広告づくりのプロデューサーを担い

 

在籍していた会社を独立させ

代表取締役社長に就任し

3年で売上と社員数を150%に伸ばす。

 

【独立開業】

代表取締役社長を退任し

独立して広告会社を設立する。

 

関西の老舗漬物会社に

「生産・加工・販売を一貫させた

野菜果樹の総合プロデュース業」

との新たなビジネスモデルを提案し

 

3年で28億円から58億円へと

年商を2倍以上にする。

 

これの体験により

企業への経営支援に目覚め

 

広告会社勤務で培った

実戦のマーケティング手法と

 

企画立案するクリエイティブ手法

を組み合わせ

 

独自のコンサルティング手法を編み出し

『持続型健全経営3ステップ構築法』

としてメソッドを確立する。

 

 

【業態転換】

広告業からコンサルタント業へ

事業を転換し「現状維持は衰退」

「社員の笑顔が事業継続に繋がる」

という考えのもと

 

『経営のブレない軸』

『事業のスクラップ&ビルト』

『アクションプラン~ブランディング』

 

という3ステップのメソッドで

ホワイトボードを活用した

コーチングのコンサルティングを行い

 

結果が出るまで

経営者と共に歩む経営支援をしている。

 

2つの大学でそれぞれ5年間ずつ

「キャリアデザイン(人生設計)」の

授業を担当し

 

多くの若者の悩みに触れたため

「若者が将来に希望が持てる社会をつくる」

をミッションとして設定する。

 

一般社団法人SDGs支援機構で体系的に学び

SDGsビジネスコンサルタントの資格を

取得し企業や個人を支援している。

 

企業間や組織内のコミュニケーション

社員育成などに心理学が不可欠と確信し

ビジネスコミュニケーション心理士

組織心理士、顧客心理士の資格を取得する。

 

経営者や個人事業主の方に

高いパフォーマンスを発揮して貰うため

ハイパフォーマンス・コーチの資格を取得し

 

経営者や個人事業主の方の

パーソナル・ブランディングの構築を

科学的視点から論理的に支援している。

 

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編集・発行元

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◆オフィス 

株式会社未来デザインカンパニー

〒503-0015 岐阜県大垣市林町7-265-1

▼会議室

株式会社未来デザインカンパニー(会議室)

〒503-0808 岐阜県大垣市三塚町624-2

 

代表取締役

経営戦略コンサルタント

渡邉ひとし

 

Mobile:080-4806-1553

Email:mirai-design@ogaki-tv.ne.jp

HP:http://mirai-design-company.co.jp/

 

紹介記事1:https://humanstory.jp/watanabe_hitoshi/

紹介記事2:https://syoukei-senmon.net/gifu/14457/

 

・経営計画士、事業計画士

*全社的な目標達成に向けて

 各部門の連携を強化し

 組織全体の効率性と生産性を

 向上させることができます。

 

・ビジネスモデルコンサルタント

*市場環境の変化に柔軟に対応し

 持続的な成長を可能にする

 強いビジネスモデルを構築します。

 

・SDGsビジネスコンサルタント

*環境問題や社会課題の解決に

 貢献することで企業イメージ向上と

 ブランド価値向上を実現します。

 

・経営心理士/組織心理士/顧客心理士/

 ビジネスコミュニケーション心理士

*組織内のコミュニケーションを円滑にし

 チームワーク向上と

 生産性向上に貢献します。

 

・上級スピーチ・アップグレーダー

・対人関係コミュニケーション・

 アップグレーダー

*顧客との信頼関係を構築し

 顧客満足度向上と

 長期的な関係構築を実現します。

 

・ハイパフォーマンス・コーチ

*組織全体の目標達成に向けて

 個々の力を結集し

 最大限のパフォーマンスを発揮できる

 組織風土を醸成します。

 

===================

一般社団法人 空き家再生機構 /理事

岐阜県公認 /コミュニティ診断士

 

<令和2年度迄>

中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師

<令和元年度迄>

愛知産業大学 経営学部経営学科

造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師

<著書>

『ビジネスモデル虎の巻!』

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〔投稿内容〕

文中の企業情報数及びデータなどは

新聞や雑誌、ホームページなどの

公開情報に基づいた記述です。

 

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株式会社
未来デザインカンパニー

                 

株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役。
電通の専属会社で6万件を超える広告制作に携わった経験を持ち、独立後、経営相談は延べ1200件以上。 経営者の想いを中心に置き、 経営計画・行動計画・未来会計の3つの視点から、独自の【持続型経営3ステップ構築法】を活用し、幅広い分野でクライアントを成功へと導いています。
 

住所

〒503-0015 岐阜県大垣市林町7-265-1

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