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【シン組織変革の教科書】

第9話【シン組織変革の教科書】

 

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組織変革が失敗する本当の理由

コッター理論を

現場で使える形に変える実践法

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いつもお読みいただき有難うございます。

 

組織変革コンサルタント

(社員の意識と行動が変わる)

 

経営戦略コンサルタント

(社長の想いを叶える伴走者)

の渡邉ひとしです。

 

「うちの会社も変わらなければ」

 

そう思いながらも

組織変革プロジェクトが

頓挫した経験はありませんか。

 

会議室で立派な計画を作ったものの

現場は以前と変わらず

 

気がつけば「またか」という

冷ややかな視線を向けられる。

 

中小企業の経営者や幹部の多くが

直面するこの現実は

決して珍しいものではありません。

 

問題の根本は組織変革のやり方が

間違っている点にあります。

 

多くの企業では

トップダウンで方針を伝えれば

現場が動くと考えがちですが

 

実際には従業員の心理的抵抗や

組織の慣性力が大きな壁となります。

 

「なぜ変わる必要があるのか」と

腹落ちしていない有り様で

 

いくら新しい仕組みを導入しても

定着したりはしません。

 

ジョン・コッターの8ステップ理論は

こうした現実を踏まえて開発された

組織変革の実践的フレームワークです。

 

単なる理論ではなく

人間の心理や組織の特性を考慮した

段階的なアプローチを提供します。

 

今回は

この理論を中小企業の現場で

実際に使える形に落とし込み

 

変革を成功に導くための

具体的な手順を解説します。

 

 

*写真はイメージです

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危機意識の醸成と推進体制の構築

変革の土台を作る

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1)データで現実を突きつける

 

組織変革の第一歩は

現状維持では立ち行かないという危機感を

組織全体で共有することです。

 

しかし多くの経営者は

「業績が厳しい」

「競争が激しい」

 

といった抽象的な表現で

済ませてしまいます。

 

これでは現場の人間は動きません。

 

必要なのは具体的な数字と

事実に基づいた現実の提示です。

 

例えば

「このまま売上が減り続けると

3年後には資金繰りが行き詰まる」

 

「主力顧客の離反率が

前年比30%増加している」

 

といった誰もが理解できる

明確なデータを示す必要があります。

 

地方の老舗製造業のA社では

経営陣が現場アンケートと

マーケットデータを組み合わせて

 

「現状維持なら3年後に

倒産危機も有り得る」

 

という具体的な数字で

現状を説明しました。

 

曖昧な危機感ではなく

リアルな数字による裏付けが

あったからこそ

 

現場も

「これは他人事ではない」

と受け止められたのです。

 

2)現場の信頼を得る推進チーム作り

 

危機意識を共有できたら次は

変革を推進する中核チームの構築です。

 

ここで重要なのは経営陣だけで

チームを作るのは避けるべきです。

 

現場で実際に影響力を持つ人物を

必ず含める必要があります。

 

A社では現場で最も信頼を集めていた

ベテラン班長を

 

プロジェクト推進チームの

中核に据えました。

 

この班長が率先して

プロジェクトの狙いや

進め方を現場に伝えたところ

 

経営からの一方通行だった

過去の変革施策とは

全く違う手応えが現れました。

 

質疑応答の場でも

現場の声が積極的に挙がるようになり

社員の納得感が大きく向上したのです。

 

推進チームの人選では役職の高さよりも

現場での影響力を重視する選択が

成功の鍵となります。

 

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短期成果の創出と持続的な変革の仕組み化

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1)小さな成功を積み重ねる重要性

 

変革プロジェクトでよくある失敗は

最終的な大きな成果ばかりを重視して

途中の小さな成功を軽視しがちです。

 

しかし

数ヶ月単位で見える短期的成果を出せば

従業員のモチベーションや

改革への信頼感が大きく向上します。

 

機械部品メーカーのB社は

部門横断型の業務改善プロジェクトを

立ち上げましたが

 

当初は短期的な小さな成果を

経営陣が軽視していました。

 

その結果

現場の関心や参加率が

急激に低下してしまいました。

 

そこで担当者は方針を変更し

新しい工程のリードタイム短縮や

小規模な原価低減など

 

目に見える具体的成果を

毎月公表するようにしました。

 

これにより

「自分たちの行動が会社を変えている」

 

という実感が広がり

現場の協力体制が再強化されました。

 

2)明確なビジョンの浸透

 

短期成果と同時に重要なのが

明確なビジョンの策定と

継続的なコミュニケーションです。

 

ビジョンは具体的で共感できる

将来像でなければ意味がありません。

 

「何を目指すか」に加え

「なぜこの方向なのか」

 

「どのような変化をもたらすか」

を明確にし繰り返し伝える必要があります。

 

一方通行のスローガンで終わらせず

対話重視の説明が不可欠です。

 

現場の疑問や不安に真摯に向き合い

納得感を醸成すれば

 

組織変革は単なる

「上からの指示」ではなく

 

「自分たちの取り組み」として

受け入れられるようになります。

 

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今日のまとめ

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コッター理論は

中小企業にも有効な現場主導型の

 

組織変革フレームワークですが

表面をなぞるだけでは意味がありません。

 

各段階で「何を目的に」

「誰を巻き込むか」を明確に設計し

順を追って進める必要があります。

 

特に重要なのは

・危機意識の具体的な伝え方

・推進チームの中核の人選

・短期成果の可視化

の3点です。

 

これらのポイントを押さえれば

現場を納得させ

計画倒れの変革から脱却できます。

 

組織変革は一朝一夕には実現しません。

 

しかし

正しい手順を踏めば必ず成果は出ます。

 

自社が

「どの段階につまずいているか」

を今一度点検し

次なる一歩に活かしてください。

 

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次回の予告

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*次回の発行は

7月25日金曜日の予定です。

 

貴社の組織変革に関する

具体的な課題や現場の悩みについて

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次回は…

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<令和2年度迄>

中部大学 人文学部心理学科 非常勤講師

<令和元年度迄>

愛知産業大学 経営学部経営学科

造形学部デザイン学科・建築学科 非常勤講師

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<著書>

『ビジネスモデル虎の巻!』 

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株式会社
未来デザインカンパニー

                 

株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役。
電通の専属会社で6万件を超える広告制作に携わった経験を持ち、独立後、経営相談は延べ1200件以上。 経営者の想いを中心に置き、 経営計画・行動計画・未来会計の3つの視点から、独自の【持続型経営3ステップ構築法】を活用し、幅広い分野でクライアントを成功へと導いています。
 

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